イッツ・ア・ビューティフル・デイのリーダー、デヴィッド・ラフレイムが82歳で死去

代表曲「White Bird」で知られるサンフランシスコ出身のバンド、イッツ・ア・ビューティフル・デイ(It’s a Beautiful Day)のリーダーで、ヴァイオリニスト/シンガーのデヴィッド・ラフレイム(David LaFlamme)が8月7日、82歳で死去しました。

姪のシャンテル・ラフレイムがSNSで訃報を伝えており、ラフレイムはしばらくの間、パーキンソン病を患っていたそうですが、死因は発表されていません。

1976年のソロ・アルバム『White Bird』スリーヴ、右は裏側のポートレイト。

1941年にコネチカット州で生まれたラフレイムは、ユタ州のソルトレイクシティで育ち、5歳からヴァイオリンを習い、アメリカ陸軍に兵役した後、サンフランシスコに移り、60年代からジェリー・ガルシアやジャニス・ジョプリンらと演奏していました。

その後、1967年に妻のリンダとイッツ・ア・ビューティフル・デイを結成し、1969年にデビュー・アルバム『It’s a Beautiful Day』を発表。同作からデヴィッドが書いた「White Bird」が大ヒットし、FMラジオの定番曲になりました。

翌1970年に発表したセカンド・アルバム『Marrying Maiden』には、ジェリー・ガルシアがバンジョーとペダル・スチール・ギターで参加した2曲が含まれ、このアルバムは、バンド史において最も商業的に成功しました。

バンドは、1973年の『It’s a Beautiful Day... Today』に至るまで、4枚のスタジオ・アルバムをリリースし、1971年には、サンフランシスコのライヴ・ハウス「フィルモア・ウェスト」最後の1週間を描いたドキュメンタリー『Fillmore』(邦題『フィルモア最後の日』)にも登場していましたが、1973年に解散しました。

解散後のラフレイムは、ベイエリアのエッジ・シティやラヴ・ガンらと演奏した後、1976年にソロ・アルバム『White Bird』を発表、2005年の『Misery Loves Company』に至るまで7枚のソロ・アルバムをリリースしました。

また、イッツ・ア・ビューティフル・デイが、2000年に新しいメンバーで再結成し、ラフレイムは再びバンドと活動を続けたほか、ジェファーソン・スターシップ2008年のアルバム『Jefferson’s Tree of Liberty』にヴァイオリンで参加、2009年からフィル・ローレンス・バンドと演奏し始め、後に「イッツ・ア・ビューティフル・デイ・アコースティック」のバンド名で、2020年まで活動していました。

イッツ・ア・ビューティフル・デイ・アコースティック公式ページ

安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品情報
David LaFlamme
『White Bird + Inside Out』


Amazon Music・MP3(JAN 01 1977)¥1,500
It's A Beautiful Day『It's A Beautiful Day』
(Columbia:1969年)
It's A Beautiful Day『Marrying Maiden』
(Columbia:1970年)
It's A Beautiful Day『Choice Quality Stuff / Anytime』
(CBS:1971年)
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