多数の大物ミュージシャンとコラボしたシンガー/ソングライター、エスラ・モホークが75歳で死去

Essra Mohawk『Essra』(Private Stock:1976年)
シンディ・ローパーやティナ・ターナーをはじめ、様々なアーティストによって楽曲がカヴァーされた米・シンガー/ソングライターのエスラ・モホーク(Essra Mohawk)が12月11日、75歳で死去しました。

彼女のフェイスブック・ページで訃報が伝えられており、死因は発表されていませんが、モホークはしばらくの間、ホスピスケアを受けていたそうです。

1948年にフィラデルフィアで生まれたモホーク(本名 Sandra Elayne Hurvitz)は、1964年にジェイミー・カーター名義でファースト・シングル「The Boy with the Way」をリリースした後、プロデューサーのジョージ・“シャドウ”・モートンに発掘され、シャングリラス(「I’ll Never Learn」)や、ヴァニラ・ファッジ(「The Spell That Comes After」)に曲を提供していました。

その後、1967年にフランク・ザッパと親しくなったモホークは、翌年からザッパとコラボするようになり、1968年にザッパのレーベル、ビザール・レコーズから(サンディ・ハーヴィッツ名義で)デビュー・アルバム『Sandy’s Album is Here at Last』をリリースし、同作はマザーズ・オブ・インヴェンションのイアン・アンダーウッドがプロデュースを手掛け、モホークは同バンドと共演していた時期もありました。

また1967年には、NYCのクラブ「カフェ・ア・ゴー・ゴー」でプロコル・ハルムの前座を務め、バンドの作詞家キース・リードが彼女のために「Quite Rightly So」を書き、同曲はプロコル・ハルムのセカンド・アルバム『Shine On Brightly』に収録されました。

モホークは1970年に発表したセカンド・アルバム『Primordial Lovers』が高く評価され、70年半ばに土曜朝のTVシリーズ『Schoolhouse Rock』で歌い、70年代後半からキャロル・キング、ジョン・メレンキャンプ、クール&ザ・ギャング、ジェリー・ガルシア・バンドなどのバック・ヴォーカリストを務め、80年代にはセサミ・ストリートのコーナー「Teeny Little Super Guy」のテーマ曲も歌っていました。

モホークは2019年の最新アルバム『The One and Only』に至るまで、自身のアルバムをリリースし続けましたが、主な収入源はソングライティングで、1986年にシンディ・ローパーがカヴァーした「Change of Heart」がヒットし、1989年にはティナ・ターナーが「Stronger Than the Wind」をカヴァーしていました。

また2001年には、ブルース・ミュージシャンのケブ・モと「Infinite Eyes」を共作し、この曲は彼のアルバム『Big Wide Grin』に収録されています。
 

安らかなる眠りをお祈りいたします。

商品情報
サンディ・ハーヴィッツ
『Sandy's Album Is Here At Last』


CD(2019/10/18)輸入盤
商品情報
Essra Mohawk
『Essra』


Amazon Music・MP3(JUN 23 2016)¥1,600
商品情報
Essra Mohawk
『The One and Only Essra Mohawk』


Amazon Music・MP3(AUG 02 2019)¥1,600
この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

PROGRESSIVE ROCK LIVE IN JAPAN Wish They Were Here

PROGRESSIVE ROCK LIVE IN JAPAN Wish They Were Here

4,400円
俺たちの1000枚 10Artists × 100Albums

俺たちの1000枚 10Artists × 100Albums

2,200円
レジェンダリー・ドラマー 特集●テリー・ボジオ

レジェンダリー・ドラマー 特集●テリー・ボジオ

2,750円
ヤング・ギター[インタビューズ] スティーヴ・ヴァイ

ヤング・ギター[インタビューズ] スティーヴ・ヴァイ

2,200円

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

ページトップ