ジャズ・フュージョンの巨匠、デヴィッド・サンボーンが78歳で死去

デヴィッド・サンボーン『Straight to the Heart』(Warner Bros:1984)
商品情報 CD(1990/10/25)輸入盤
ジャズとインストゥルメンタル・ポップ/R&Bを融合させたアルト・サックス奏者のデヴィッド・サンボーン(David Sanborn)が5月12日、前立腺ガンの合併症のため78歳で死去しました。

彼のSNSで訃報が伝えられており、グラミー賞を6度受賞し、国際的に活躍していたサンボーンは、2018年にガンと診断されたものの、最近までパフォーマンスを続け、2025年までコンサートが予定されていました。
1945年にフロリダ州タンパで生まれ、ミズリー州で育ったサンボーンは、10代からサックスを演奏し始め、14歳でアルバート・キングやリトル・ミルトンらと共演し、1967年にポール・バターフィールド・ブルース・バンドに加入した後、1969年のウッドストック・フェスティバルにメンバーとして出演しました。

70年代からはセッション・ミュージシャンとして活躍し、スティーヴィー・ワンダーや、ジェイムス・テイラー、スティーリー・ダン、エリック・クラプトン、デヴィッド・ボウイ、ジェイムズ・ブラウン、ブルース・スプリングスティーン、ビリー・ジョエル、ローリング・ストーンズ、イーグルス、TOTO、ボニー・レイット、ポール・サイモン、リンダ・ロンシュタット、エルトン・ジョン、B. B.キング、カーリー・サイモン、ジョージ・ベンソン、アル・ジャロウなど、多数のレコーディングに参加。70年代半ばにブレッカー・ブラザーズ・バンドに加入したサンボーンは、1975年にリーダーとして初アルバム『Taking Off』をリリースし、同作は後にジャズ/ファンクの名盤と評されました。
商品詳細
デヴィッド・サンボーン
『Taking Off』


Amazon Music・MP3(JAN 01 1975)¥1,350
80年代には、映画『Lethal Weapon』や『Scrooged』(邦題『3人のゴースト』)などのサントラで演奏したほか、米バラエティ番組『Saturday Night Live』のバンド・メンバーになり、深夜のトーク番組『Late Night with David Letterman』にもゲスト出演し、1988年~1989年には、音楽番組『Night Music』の共同司会者として、サンタナやマイルス・デイヴィス、トッド・ラングレン、レナード・コーエンらと共演することもありました。

また、ラジオ番組『The Jazz Show with David Sanborn』や、YouTubeシリーズ「Sanborn Sessions」、ポッドキャスト「As We Speak」のホスト役も務めていました。

なお、サンボーンが80年~90年代に発表したアルバムのうち、『Hideaway』『* Voyeur』『Backstreet』『* Straight to the Heart』『* Double Vision』『A Change of Heart』『* Close-Up』『Upfront』がゴールドやプラチナに認定され、*印のアルバムがグラミー賞を受賞しています。

サンボーンは2014年、アメリカ文化への貢献が認められ、セントルイスのウォーク・オブ・フェイム(St. Louis Walk of Fame)に名前を刻んだ星形プレートが埋め込まれました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品詳細
デヴィッド・サンボーン
『タイムアゲイン』


Amazon Music・MP3(JUN 03 2003)¥1,500
CD(2016/11/23)¥1,454
商品詳細
デヴィッド・サンボーン
『Change of Heart』


Amazon Music・MP3(JAN 15 1987)¥1,000
CD(1990/10/25)輸入盤
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