シカゴ・ブルースの名キーボーディスト、バリー・ゴールドバーグが82歳で死去
バリー・ゴールドバーグ『Barry Goldberg』(ATCO:1974)。プロデュースはボブ・ディランとジェリー・ウェクスラー。
シカゴ出身のブルース・ミュージシャンで、ソングライター/レコード・プロデューサーでもあったバリー・ゴールドバーグ(Barry Goldberg)が1月22日、82歳で死去しました。
ゴールドバーグは、1965年のニューポート・フォーク・フェスで、ボブ・ディランのキーボーディストを務めたことでも知られていました。彼の広報担当者が訃報を伝えており、ゴールドバーグは非ホジキンリンパ腫との10年に及ぶ闘病の末、亡くなったそうです。
  ゴールドバーグは、1965年のニューポート・フォーク・フェスで、ボブ・ディランのキーボーディストを務めたことでも知られていました。彼の広報担当者が訃報を伝えており、ゴールドバーグは非ホジキンリンパ腫との10年に及ぶ闘病の末、亡くなったそうです。
        
          ゴールドバーグは1942年のクリスマスにシカゴで生まれ、高校時代にギタリストのマイク・ブルームフィールドと親しくなり、サウスサイドのナイトクラブに通っていた二人は、マディ・ウォーターズ、バディ・ガイ、オーティス・ラッシュ、ハウリン・ウルフといったブルース・レジェンと知り合い、最終的に指導を受けることになりました。ゴールドバーグとブルームフィールドは、1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルにポール・バターフィールド・ブルース・バンドと出演し、ゴールドバーグは、ロック史上最も物議を醸したボブ・ディランのエレクトリック・パフォーマンスでキーボーディストを務めました(ボブ・ディラン公式YouTubeチャンネルより)。この公演の模様は、アカデミー賞にノミネートされたディランの伝記映画『A Complete Unknown』に描かれています。
その後間もなく、ゴールドバーグはスティーヴ・ミラーと共にゴールドバーグ=ミラー・ブルース・バンドを結成し、シングル「The Mother Song」をリリースしました。1967年にはブルームフィールドとエレクトリック・フラッグを結成、翌1968年にはバリー・ゴールドバーグ・リユニオンを結成しています。
またセッション・プレイヤーとして、ミッチ・ライダー&デトロイト・ホイールズ1966年の大ヒット曲「Devil With A Blue Dress On/Good Golly Miss Molly」でオルガンを演奏し、その後ラモーンズ、フライング・ブリトー・ブラザーズ、レナード・コーエンなどのアルバムにも参加したほか、ソングライターとして、ジェリー・ゴフィンとの共作も含め、ロッド・スチュワート、グラディス・ナイト、ジョー・コッカー、グラム・パーソンズ、B.J.トーマスらのアルバムに曲を提供していました。
1974年には、ディランとジェリー・ウェクスラーがプロデュースしたソロ・アルバム『Barry Goldberg』をリリースし、スワンプ/ルーツ・ロックの名盤として高く評価されました。同作はディランが他のアーティストのアルバムをプロデュースした唯一の機会となり、ゴールドバーグは恩返しとして、ディランが1990年の映画『Flashback』のサントラ用にカヴァーした「People Get Ready」(1989年ヴァージョン)をプロデュースしています。
近年では、2013年からスティーヴン・スティルス、ケニー・ウェイン・シェパードと共にブルース・スーパーグループのザ・ライズ(The Rise)で活動し、2013年のデビュー・アルバム『Can’t Get Enough』と2016年のセカンド・アルバム『Pierced Arrow』が、USブルース・チャートでNo.1に輝きました。
なお、ゴールドバーグは、2023年に公開されたブルース・ドキュメンタリー『Born in Chicago』の中心人物の一人であり、1968年にリリースされた画期的なブルース・アルバム『Super Session』にも参加していました(2023年9月15日MLCニュース参照)。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
  その後間もなく、ゴールドバーグはスティーヴ・ミラーと共にゴールドバーグ=ミラー・ブルース・バンドを結成し、シングル「The Mother Song」をリリースしました。1967年にはブルームフィールドとエレクトリック・フラッグを結成、翌1968年にはバリー・ゴールドバーグ・リユニオンを結成しています。
またセッション・プレイヤーとして、ミッチ・ライダー&デトロイト・ホイールズ1966年の大ヒット曲「Devil With A Blue Dress On/Good Golly Miss Molly」でオルガンを演奏し、その後ラモーンズ、フライング・ブリトー・ブラザーズ、レナード・コーエンなどのアルバムにも参加したほか、ソングライターとして、ジェリー・ゴフィンとの共作も含め、ロッド・スチュワート、グラディス・ナイト、ジョー・コッカー、グラム・パーソンズ、B.J.トーマスらのアルバムに曲を提供していました。
1974年には、ディランとジェリー・ウェクスラーがプロデュースしたソロ・アルバム『Barry Goldberg』をリリースし、スワンプ/ルーツ・ロックの名盤として高く評価されました。同作はディランが他のアーティストのアルバムをプロデュースした唯一の機会となり、ゴールドバーグは恩返しとして、ディランが1990年の映画『Flashback』のサントラ用にカヴァーした「People Get Ready」(1989年ヴァージョン)をプロデュースしています。
近年では、2013年からスティーヴン・スティルス、ケニー・ウェイン・シェパードと共にブルース・スーパーグループのザ・ライズ(The Rise)で活動し、2013年のデビュー・アルバム『Can’t Get Enough』と2016年のセカンド・アルバム『Pierced Arrow』が、USブルース・チャートでNo.1に輝きました。
なお、ゴールドバーグは、2023年に公開されたブルース・ドキュメンタリー『Born in Chicago』の中心人物の一人であり、1968年にリリースされた画期的なブルース・アルバム『Super Session』にも参加していました(2023年9月15日MLCニュース参照)。
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