ザ・ジャムのドラマー、リック・バックラーが69歳で死去

©︎ Nicole Nodman
UKロック・バンド、ザ・ジャム(The Jam)のドラマーだったリック・バックラー(Rick Buckler)が2月17日、短い闘病生活の末、英サリー州ウォキングにて69歳で死去しました。

家族が訃報を伝えており、ザ・ジャムのポール・ウェラーとブルース・フォクストンは次の声明を発表しています。

ウェラー「リックの訃報にショックを受け、深く悲しんでいます。ウォキングのスタンリー・ロードにある僕の寝室で、皆とリハーサルをしていたことを思い出しています。青春時代に演奏したパブやクラブ、そして最終的にレコードを作ったこと。なんて素晴らしい旅だったことか! 僕らは夢をはるかに超えることを成し遂げ、僕らが作ったものは時代を超えて生き残ります。ご家族と友人の皆様に心からお悔やみ申し上げます」

フォクストン「今日、とても悲しいニュースを聞いてショックを受け、打ちのめされました。リックは好人物で、素晴らしいドラマーであり、彼の革新的なドラムパターンが我々の曲の形成に役立ちました。彼と仕事をするチャンスに恵まれたことを嬉しく思います。ご家族のご心痛を心よりお察しいたします」
1955年にウォキングで生まれたバックラーは、高校在学中の1972年に新バンドのザ・ジャムにドラマーとして加入しました。

バンドは、1977年のデビュー・アルバム『In the City』から1982年の『The Gift』に至るまで6枚のスタジオ・アルバムをリリースし、1980年のシングル「Going Underground」と「Start!」、1982年の「Town Called Malice」(邦題「悪意という名の街」)と「Beat Surrender」がUKチャートでNo.1に輝き、パンク風のメロディックなポップ・サウンドが、ザ・スミスやオアシスをはじめとする多くのバンドに影響を与えました。

しかしながらバンドは1982年に解散し、バックラーは1983年にモッズ・バンドのタイムUKを結成した後、80年代半ばに元バンド仲間のブルース・フォクストンらと新バンドのシャープを結成したものの、90年代に音楽業界を去り、地元で大工の仕事に就きました。

そして2005年、バックラーは自身が結成したザ・ギフトという新バンドで音楽業界に復帰し、2007年にブルース・フォクストンが加入した同バンドは、新たに「フロム・ザ・ジャム(From the Jam)」としてツアーを行なっていましたが、バックラーは2009年にバンドを脱退し、2013年以降はアーティストのマネジメントに携わっていました。

なお、バックラーは2015年に自伝『That’s Entertainment:My Life in the Jam』を出版しています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。

ザ・ジャムは1980、81、82年の計3回来日。『ミュージック・ライフ』『ロックショウ』ではインタヴューや対談企画などその都度取材。ポール・ウェラーだけでなく、ブルース・フォクストンとリック・バックラーも必ず同席、3人での取材を受けている。

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