ロウでの活動で知られるアラン・スパーホーク。今月発売のソロ・デビュー作よりシングル「Get Still」リリース


悲しみを乗り越えて生まれた前作に続くアラン・スパーホーク(ロウ)のセカンド・アルバムが完成。ミネソタのフォーク・バンド、トランプルド・バイ・タートルズと制作された『ウィズ・トランプルド・バイ・タートルズ』、サブ・ポップよりリリース。
●5月30日(金)、サブ・ポップ・レコーズ(Sub Pop Records)からろう(Low)のアラン・スパーホーク(Alan Sparhawk)のソロ2作目『With Trampled by Turtles』がリリースされる。『With Trampled by Turtles』は、その名の通り、集団的、共同的、友愛的、共感的なレコードであり、スパーホーク(Alan Sparhawk)の長年の友人であり、ミネソタ州の仲間であるトランプルド・バイ・タートルズ(Trampled by Turtles)の協力を得てレコーディングされた。『With Trampled by Turtles』は、2023年末にミネソタ州キャノンフォールズの「Pachyderm Studios」でレコーディングされた。アラン・スパーホークは、トランプルド・バイ・タートルズとのセッションの終盤に、創作中の数曲を持ってやってきた。その中には、ロウとして作業をしたことのない曲もあれば、フレッシュで適切なセッティングでの完成を待っている曲もあった。何年もの間、両者は一緒に何かを作ろうと話してはいたが、それは口約束以上のものではなかった。しかし、スパーホークが最も彼らとの制作を必要としていたとき、その約束はかつてないほど直ちに、再び姿を現した。「チャンスだと思ったら、飛びつくんだ」とスパーホークは語る。『With Trampled by Turtles』は、2024年にリリースされ、『The Guardian』『Stereogum』『Pitchfork』『Clash』『MOJO』『Uncut』『The Line of Best Fit、Under The Radar』『Brooklyn Vegan』『The New York Times』などのメディアから賞賛を得たスパーホークのソロ・デビュー作、『White Roses, My God』(2024年7月19日MLCニュース参照)に続くものである。
●アラン・スパーホークは伝説的なバンド、ロウでの30年間の活動で最もよく知られている。ロウは1993年、ミネソタ州ダルースで結成されたインディ・ロック・バンドだ。中心メンバーはアラン・スパーホークとミミ・パーカーで、二人のヴォーカル・ハーモニーは常にバンドの核となっている。そのスロー・テンポとミニマルなアレンジはスローコアと呼ばれ、このジャンルのパイオニア的存在として語られる。1994年にデビュー・アルバム『I Could Live in Hope』をVヴァーノン・ヤード(Vernon Yard)よりリリース。『Long Division』(1995年)、『The Curtain Hits the Cast』(1996年)とリリースを続け、カレッジ・レディオを中心に人気を獲得していく。その後、バンドはクランキー(Kranky)に移籍し、スティーヴ・アルビニ(Steve Albini)のプロデュースによる『Secret Name』(1999年)、『Things We Lost in the Fire』(2001年)と2枚のアルバムをリリース。そして2002年の『Trust』を最後に、サブ・ポップへと移籍する。2005年にはデイヴ・フリードマン(Dave Fridmann)のプロデュースによる7枚目のアルバム『The Great Destroyer』をリリース。この頃よりセールス的な成功もおさめるようになり、2007年には、同じくデイヴ・フリードマンのプロデュースによる8枚目のアルバム『Drums and Guns』をリリース。初めてビルボードのチャートにランクインする。2011年には9枚目のアルバム『C'mon』、2013年にはウィルコ(Wilco)のジェフ・トゥイーディ(Jeff Tweedy)のプロデュースによる10枚目のアルバム『The Invisible Way』をリリース。2015年には11枚目のアルバム『Ones and Sixes』、2018年には12枚目のアルバム『Double Negative』をリリースした。『Double Negative』は高い評価を獲得(その中には『Pitchfork』の8.7/10のレヴュー[Best New Music]も含まれる)。コマーシャルな成功も収め、新しいノイズや実験をべースとし、そこにポップな要素を導入したサウンドは、ファンベースを活性化させた。2021年9月には、13枚目のアルバム『Hey What』をリリース。アルバムは『Pitchfork』で「Best New Music」に選ばれ、数々のメディアで同年の年間ベスト・アルバムの1枚に選ばれた。ロウはミュージシャンからの評価も高く、レディオヘッド(Radiohead)ともツアーをおこない、ロバート・プラント(Robert Plant)は2010年のアルバム『Band of Joy』で、ロウのアルバム『The Great Destroyer』に収録された2曲(「Monkey」「Silver Rider」)をカヴァー。バンドを絶賛している。2022年11月、ミミ・パーカーは他界した。パーカーは2020年12月に癌と診断されたが、ロウが複数のツアー・スケジュールのキャンセルを余儀なくされた2021年半ばまで、彼女は病気を公表しなかった。
■More info:Big Nothing
【リリース情報】2025.5.30 ON SALE[世界同時発売]
アラン・スパーホーク『ウィズ・トランプルド・バイ・タートルズ』
Alan Sparhawk『With Trampled By Turtles』
ビッグ・ナッシング/ウルトラ・ヴァイヴ
品番:SP1680CDJ[CD]
定価:未定
その他:世界同時発売

Alan Sparhawk with Trampled by Turtles
『Alan Sparhawk & Trampled By Turtles』
Amazon Music(MAY 30 2025)
2. Too High
3. Heaven
4. Not Broken
5. Screaming Song
6. Get Still
7. Princess Road Surgery
8. Don't Take Your Light
9. Torn & in Ashes


アラン・スパーホーク
『White Roses, My God』
・Amazon Music(SEP 27 2024)
・Amazon(2024/9/27)¥2,860

Low
『Hey What』
・Amazon Music(2021/9/10)
・Amazon(2021/9/10)輸入版[CD]

ロウ
『Double Negative』
・Amazon Music(2018/9/14)
・Amazon(2018/9/14)輸入盤[CD]

商品情報
ロウ
『Ones And Sixes』
Amazon Music(2015/9/11 )
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