米シンガー／ソングライター、ジル・ソビュールが66歳で死去

1995年のヒット曲「I Kissed a Girl」や「Supermodel」で知られるフォーク・ポップ・シンガー／ソングライターのジル・ソビュール（Jill Sobule）が5月1日、66歳で亡くなりました。

代理人によると、ソビュールは木曜日の早朝、ミネソタ州ウッドベリーの自宅火災で亡くなったそうです。

1959年にコロラド州デンヴァーで生まれたソビュールは、1990年にトッド・ラングレンがプロデュースしたデビュー・アルバム『Things Here Are Different』でレコーディング・キャリアをスタートさせました。

その後、1995年にリリースしたセカンド・アルバム『Jill Sobule』から、同性愛をテーマにした「I Kissed a Girl」と、同年の映画『Clueless』に起用された「Supermodel」がヒットし、彼女にとって最も商業的に成功したアルバムになりました。

しかしながら、1997年のサード・アルバム『Happy Town』以降、ソビュールは意図的に芸術的な方向転換を図り、拒食症、鬱病、LGBTQ、キリスト教右派といった挑発的なテーマに取り組み、彼女の音楽は批評家から高く評価され、熱狂的なファンを獲得したものの、商業的には成功せず、最終的にアトランティック・レコードとの契約を解除されることになりました。

ソビュールは、その後も鋭いウィット、社会批評、そして心を打つストーリーテリングを融合させたアルバムをリリースし続けましたが、2018年に発表した『Nostalgia Kills』が最後の作品になりました。

また、彼女は音楽クラウドファンディングの先駆者でもあり、最近では、自伝的ミュージカル『F*ck 7th Grade』を制作し、ドラマ・デスク・アワードにノミネートされました。

彼女の訃報を受け、マネージャーのジョン・ポーターは次の声明を発表しています。
「ジル・ソビュールは自然の力であり、人権擁護の活動家でした。彼女の音楽は私たちの文化に深く根付いています。彼女との仕事はとても楽しかったです。私は今日、クライアントであり友人でもあった彼女を失いました。彼女の音楽、記憶、レガシーが今後も生き続け、多くの人々にインスピレーションを与えてくれることを願っています」

安らかなる眠りをお祈りいたします。