過去の音源を大量開放中のトーキング・ヘッズ、新作レア音源編集盤をリリース

今回リリースされた初期のレア音源を集めたコンピレーション・アルバム『Tentative Decisions』（タイトルはデビュー・アルバム収録曲にちなんでつけられている）は、後にバンドの最初の2枚のアルバム1977年の『Talking Heads：77』（邦題『サイコ・キラー'77』）と1978年の『More Songs About Buildings and Food』（邦題『モア・ソングス』）に収録されることになる楽曲のデモ音源を中心に構成されており、ニューヨークのオーシャン・クラブでの「Artists Only」1976年のライヴ音源、そしてデヴィッド・バーンとクリス・フランツの最初のバンド、ザ・アーティスティックス名義の「Psycho Killer」と「Warning Sign」など全13曲が収録されています。このLPは、レコード・ストア・デイの2025年ブラックフライデー・イベントのためのもので、11月28日（金）より対象レコード店にて限定発売されています。

トーキング・ヘッズは昨年11月にデビュー・アルバム『サイコ・キラー'77』の、そして今年7月に『モア・ソングズ』のスーパー・デラックス・エディションを発売しており、いずれもCD3枚組＋ブルーレイというヴォリュームでした。

こうしてトーキング・ヘッズの過去の音源リリースが活性化する中、『ニューヨーク・タイムズ』紙によると、トーキング・ヘッズの再結成は？という問いかけに対しバーンは、「現実的に考えれば、20代前半の頃の、あの時の感覚を再現しようとするのは無駄な努力だ」と語ったそう。彼は現在ソロ最新作『Who Is The Sky?』リリース後、同作をプロモートする現在北米ツアー中。『アメリカン・ユートピア』では「作品を舞台化、後にそれを映画化」しいずれも高い評価を得ていますが、また新たなそうしたアイディアを構想中だそうで、今現在やっていることが本当に楽しい、とも語っていました。