※関連ニュースをご覧になる場合は、こちら↑のタグ(アーティスト名/項目)をクリック。
スティーヴ・ヴァイ、ブライアン・メイから「赤くない」レッド・スペシャルを贈られる
スティーヴ・ヴァイは自身のSNSに、クイーンのブライアン・メイから、メイのトレードマークであるギター「レッド・スペシャル」のレプリカ・モデルを特別にプレゼントされたことを明かしました。メイのオリジナルは文字通りの赤ですが、ヴァイに贈られたモデルは彼をイメージしたというメタリック・グリーンです。
自身のフェイスブックに、今回の経緯として、彼はこんなエピソードを綴っています。
「1970年代、耳に入ってくる音楽すべてに対して、一体どうやってプレイしてるんだろうと解析せずにはいられなかった子供時代の僕にとって、ブライアン・メイは圧倒的な憧れのヒーローの一人だった。彼のトーンやタッチはロックン・ロールの品位を滲ませ、彼の書く曲や選ぶ音は僕の精神に深い爪痕を遺し、自分がこうなりたいという未来の姿を頭の中に思い描く手がかりを与えてくれた。
けれど彼のレッド・スペシャルは単なるギターではなく、神話の中に登場するひとつの道具であり、若き天才とその父親によって錬金術的に作り出された魔法の杖だった。僕はその写真を一枚一枚徹底研究し、それにまつわる噂をひとつひとつ徹底検証した。あのギターが僕の中に、もしかしたらいつか僕にも自分のギターを作れるかも知れないという種を植え付けてくれたのだけれど、幸か不幸かそれが実現することはなかった、僕には総合的な技術が足りなかったからね。
時計を1980年まで早送りしよう。20歳の時、僕はL.A.に拠点を移し、フェアファクスとサンセットの交差するブロックのちっぽけなアパートに落ち着いて、フランク・ザッパとの仕事を始めた。ある晩、僕がレインボウ・バー&グリルに入って行くと、そこにブライアンが立っているのが見えた。ブライアンはただ独りで、ごく普通の人間のように、その場に佇んでいた。僕は自分が幻覚症状に陥っているのかと思った。
この名前も素性も知らない若造に、ブライアンは信じられないほど親切に応対してくれた上、信じられないことに、ゾイトロープで行なわれるクイーンのリハーサルに招待してくれた。バンドのメンバー全員が揃っている部屋に通されて、座っているだけでも現実とは思えない状況だったのだけれど、その時僕の目にレッド・スペシャルが飛び込んできた。僕は思わず指差して、「あれがそれですか?」と言った。ブライアンは応えて、「そうだよ。弾いてみるかい?」。
その瞬間、間違いなく全てがスローモーションになった。
若い頃、あのギターを偶像の如く散々崇め奉っていた僕にとって、その実物を実際に抱えるというのはまさしく震撼ものだった。頭の中に、『これがそうなんだ、これで遂に僕はブライアン・メイの音が出せるんだ』という思いがよぎった。だけど当然のことながら、実に残念なことに、そうはならなかった。出てきた音は所詮僕の音だった。ゲージ.008〜の弦のセットと超がつくほど低い弦高、そして小さな木ぐらいのサイズのネックを相手に、僕はローラースケートを履いた赤ちゃんキリンのように、色々と覚束ないままプレイした。それでも、気分は天国だった。
それから何年も経って、『パッション・アンド・ウォーフェア』を出した後、僕はスペインのセヴィージャで行なわれた『ギター・レジェンズ』コンサートに招待された。音楽監督はブライアンだった。彼は僕に、かつてリハーサルで自分のギターを弾かせてやった若いギタリストがいたことを話し始めた。たまたま同じ町に居合わせた、ザッパのところで仕事をしているという年端もいかない若造なんだけど、ビックリするほどギターが巧くてね──僕は黙って彼の話を最後まで聴いてから、おもむろに口を開いた。『…ブライアン、それは僕だよ』。この出来事は僕にとって、この宇宙が与えてくれた運命の中でも最も報われたと実感できた巡り合わせのひとつとして、今でも強く心に残っている。
それから今まで長い歳月の間に、僕はブライアンの人となりをよりよく知る幸運に浴し、何度となく彼とジャムをしたり、一緒に仕事をする機会まで得た。それは僕にとってはずっと変わることない喜びと名誉であり、彼はいつだってボスらしくやり遂げてくれる。でも僕にとってどんなものにも代え難い価値を持っているのは、僕らの間の友情だ。
そして、ここからが本題なんだけど、僕はそのことでいまだに目をパチクリさせ、笑いが止まらず、信じられない展開に首を振っているところでね。
本当に言葉にならないほど光栄なことなんだけれど、この一際異彩を放つギターは、彼が僕のためにカスタム・メイドして贈ってくれたものだ。「グリーン」レッド・スペシャルだよ! 一体どんな言葉を使えばこの気持ちが伝わるんだろう。もう本当に恐縮しているよ」
ヴァイは更に、このギター製作に携わった弦楽器職人、アンドリュー・ガイトンにも心からの感謝の言葉を述べ、贈られたギターの各パーツの拡大写真を添えながら、細部にわたり解説しつつ褒めまくっています。「レッド・スペシャルのスピリットを尊重しつつも、その中で僕が完璧に居心地よくプレイできるように仕上げてくれている。きっとそれは、このグリーンならではだね」
「ギターは沢山持っているけれど、この一本は別格だ。その魂と歴史が楽器の中で焼き上げられて、更に愛情というトッピングがふんだんに施されている。これから生涯ずっと、宝物として大切にするよ、そしてイエス、僕はこれを墓場まで持って行くつもりだ」
「ブライアン、いつも大いなる刺激と、寛容さと友情を与えてくれてありがとう、そしてあなたの創造力のDNAによる作品を僕に託してくれたこと、本当に感謝しています。
あなたはそのギターで過去半世紀以上、あなたのインスピレーションに満ちた音楽と彩りを世界に届けてきました。そして今、このファン(僕)はこの上ない感謝の気持ちでいっぱいのまま、自分に起こったことがまだどこか信じられずに変な笑い声をあげながら、もらったばかりの新しいギターで “Tie Your Mother Down” を延々ジャムっています!」
「1970年代、耳に入ってくる音楽すべてに対して、一体どうやってプレイしてるんだろうと解析せずにはいられなかった子供時代の僕にとって、ブライアン・メイは圧倒的な憧れのヒーローの一人だった。彼のトーンやタッチはロックン・ロールの品位を滲ませ、彼の書く曲や選ぶ音は僕の精神に深い爪痕を遺し、自分がこうなりたいという未来の姿を頭の中に思い描く手がかりを与えてくれた。
けれど彼のレッド・スペシャルは単なるギターではなく、神話の中に登場するひとつの道具であり、若き天才とその父親によって錬金術的に作り出された魔法の杖だった。僕はその写真を一枚一枚徹底研究し、それにまつわる噂をひとつひとつ徹底検証した。あのギターが僕の中に、もしかしたらいつか僕にも自分のギターを作れるかも知れないという種を植え付けてくれたのだけれど、幸か不幸かそれが実現することはなかった、僕には総合的な技術が足りなかったからね。
時計を1980年まで早送りしよう。20歳の時、僕はL.A.に拠点を移し、フェアファクスとサンセットの交差するブロックのちっぽけなアパートに落ち着いて、フランク・ザッパとの仕事を始めた。ある晩、僕がレインボウ・バー&グリルに入って行くと、そこにブライアンが立っているのが見えた。ブライアンはただ独りで、ごく普通の人間のように、その場に佇んでいた。僕は自分が幻覚症状に陥っているのかと思った。
この名前も素性も知らない若造に、ブライアンは信じられないほど親切に応対してくれた上、信じられないことに、ゾイトロープで行なわれるクイーンのリハーサルに招待してくれた。バンドのメンバー全員が揃っている部屋に通されて、座っているだけでも現実とは思えない状況だったのだけれど、その時僕の目にレッド・スペシャルが飛び込んできた。僕は思わず指差して、「あれがそれですか?」と言った。ブライアンは応えて、「そうだよ。弾いてみるかい?」。
その瞬間、間違いなく全てがスローモーションになった。
若い頃、あのギターを偶像の如く散々崇め奉っていた僕にとって、その実物を実際に抱えるというのはまさしく震撼ものだった。頭の中に、『これがそうなんだ、これで遂に僕はブライアン・メイの音が出せるんだ』という思いがよぎった。だけど当然のことながら、実に残念なことに、そうはならなかった。出てきた音は所詮僕の音だった。ゲージ.008〜の弦のセットと超がつくほど低い弦高、そして小さな木ぐらいのサイズのネックを相手に、僕はローラースケートを履いた赤ちゃんキリンのように、色々と覚束ないままプレイした。それでも、気分は天国だった。
それから何年も経って、『パッション・アンド・ウォーフェア』を出した後、僕はスペインのセヴィージャで行なわれた『ギター・レジェンズ』コンサートに招待された。音楽監督はブライアンだった。彼は僕に、かつてリハーサルで自分のギターを弾かせてやった若いギタリストがいたことを話し始めた。たまたま同じ町に居合わせた、ザッパのところで仕事をしているという年端もいかない若造なんだけど、ビックリするほどギターが巧くてね──僕は黙って彼の話を最後まで聴いてから、おもむろに口を開いた。『…ブライアン、それは僕だよ』。この出来事は僕にとって、この宇宙が与えてくれた運命の中でも最も報われたと実感できた巡り合わせのひとつとして、今でも強く心に残っている。
それから今まで長い歳月の間に、僕はブライアンの人となりをよりよく知る幸運に浴し、何度となく彼とジャムをしたり、一緒に仕事をする機会まで得た。それは僕にとってはずっと変わることない喜びと名誉であり、彼はいつだってボスらしくやり遂げてくれる。でも僕にとってどんなものにも代え難い価値を持っているのは、僕らの間の友情だ。
そして、ここからが本題なんだけど、僕はそのことでいまだに目をパチクリさせ、笑いが止まらず、信じられない展開に首を振っているところでね。
本当に言葉にならないほど光栄なことなんだけれど、この一際異彩を放つギターは、彼が僕のためにカスタム・メイドして贈ってくれたものだ。「グリーン」レッド・スペシャルだよ! 一体どんな言葉を使えばこの気持ちが伝わるんだろう。もう本当に恐縮しているよ」
ヴァイは更に、このギター製作に携わった弦楽器職人、アンドリュー・ガイトンにも心からの感謝の言葉を述べ、贈られたギターの各パーツの拡大写真を添えながら、細部にわたり解説しつつ褒めまくっています。「レッド・スペシャルのスピリットを尊重しつつも、その中で僕が完璧に居心地よくプレイできるように仕上げてくれている。きっとそれは、このグリーンならではだね」
「ギターは沢山持っているけれど、この一本は別格だ。その魂と歴史が楽器の中で焼き上げられて、更に愛情というトッピングがふんだんに施されている。これから生涯ずっと、宝物として大切にするよ、そしてイエス、僕はこれを墓場まで持って行くつもりだ」
「ブライアン、いつも大いなる刺激と、寛容さと友情を与えてくれてありがとう、そしてあなたの創造力のDNAによる作品を僕に託してくれたこと、本当に感謝しています。
あなたはそのギターで過去半世紀以上、あなたのインスピレーションに満ちた音楽と彩りを世界に届けてきました。そして今、このファン(僕)はこの上ない感謝の気持ちでいっぱいのまま、自分に起こったことがまだどこか信じられずに変な笑い声をあげながら、もらったばかりの新しいギターで “Tie Your Mother Down” を延々ジャムっています!」
商品情報
ジョー・サトリアーニ, Steve Vai & グレン・ヒューズ
「Satch/Vai: I Wanna Play My Guitar」
Amazon Music(MAY 08 2025)
ジョー・サトリアーニ, Steve Vai & グレン・ヒューズ
「Satch/Vai: I Wanna Play My Guitar」
Amazon Music(MAY 08 2025)
商品情報
G3
『Reunion Live』
・Amazon Music(AN 31 2025)
・Amazon(2025/1/31)輸入盤[2CDs]
・Amazon(2025/1/31)輸入盤[4LPs]
G3
『Reunion Live』
・Amazon Music(AN 31 2025)
・Amazon(2025/1/31)輸入盤[2CDs]
・Amazon(2025/1/31)輸入盤[4LPs]
商品情報
Joe Satriani & スティーヴ・ヴァイ
「Satch/Vai:The Sea of Emotion, Pt. 1」
Amazon Music(MAR 28 2024)
Joe Satriani & スティーヴ・ヴァイ
「Satch/Vai:The Sea of Emotion, Pt. 1」
Amazon Music(MAR 28 2024)
商品詳細
スティーヴ・ヴァイ
『インヴァイオレット』
・Amazon Music(2022/1/28)
・Amazon(2021/1/26)¥2,750[CD]
・Amazon(2022/1/28)輸入盤[CD]
スティーヴ・ヴァイ
『インヴァイオレット』
・Amazon Music(2022/1/28)
・Amazon(2021/1/26)¥2,750[CD]
・Amazon(2022/1/28)輸入盤[CD]
この記事についてのコメントコメントを投稿
この記事へのコメントはまだありません
RELATED POSTS
関連記事
-
2026.01.08 ブライアン・メイ、クイーンの未発表クリスマス・ソングを公開
-
2025.12.12 クイーンの大規模ツアーはもう難しい?
-
2025.11.11 クイーンのブライアン・メイ、ベンソン・ブーンと再び共演
LATEST POSTS
最新記事
-
2025.01.07 クイーン関連 最新ニュース(2026/1/13更新)
-
2024.04.04 ザ・ビートルズ関連 最新ニュース(2026/1/9更新)
-
2023.03.07 直近開催予定のイベントまとめ(2026/1/9更新)