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70年代ブルース・スプリングスティーンのEストリート・バンドのツアーに参加したヴァイオリニスト、ツルヤ “スーキ” ラハヴが死去
ツルヤ・ラハブ(Tzruya Lahav=צרויה להב)は、調べてみると2013年にアルバム『לא אותה אני』(=Not the same me)(The Eighth Note:2013年)をリリース(上画像)。この他にも共同名義などの作品もあるようだが、いずれもイスラエル国内でのみの発売だったようで詳細は不明。
4月1日、イスラエル人女性ミュージシャン/ヴォーカリストのツルヤ・“スーキ”・ラハブ(Tzruya “Suki” Lahav)が癌のため亡くなりました。享年74。本国では詩人として、作家として、作詞家として、また女優としても人気を博した彼女は、1970年代半ばにヴァイオリニスト兼バッキング・シンガーとして、ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドの活動に参加した経験の持ち主でした。
1951年7月16日、イスラエル北部のキブツ、アヤレット・ハシャナールで生まれたラハヴは、幼い頃にはイスラエル国防軍の空挺旅団の慰問団に所属していました。1972年、彼女の夫でレコーディング・エンジニアのルイス・ラハヴが、スプリングスティーンの73年のメジャー・レーベル・デビュー作『Greetings From Asbury Park, NJ』(邦題『アズベリー・パークからの挨拶』)の制作に携わったのを機に、彼女はスプリングスティーンと知り合います。その翌年、彼女はボスのセカンド・アルバム『The Wild, the Innocent & the E Street Shuffle』(『青春の叫び』)収録の「4th of July, Asbury Park(Sandy)」と「Incident on 57th Street」でバッキング・ヴォーカルを務めました。『ローリング・ストーン』誌によれば、スプリングスティーンがレコーディングのために雇った教会の聖歌隊が現場に現れなかったために、ラハヴがこのアルバム制作に急遽駆り出されることになったということで、彼とプロデューサー・チームは彼女のヴォーカルを何度もオーバーダブし、その声だけで “ひとり聖歌隊” を仕立て上げました。それだけの貢献を果たしたにも拘わらず、当初LPのライナーノーツには彼女のクレジットは記載されていなかったのだそうです。
1974年の夏、ドラマーのアーネスト・“ブーム”・カーターとキーボーディストのデヴィッド・サンシャスがバンドを脱退したことを受け、ブルース・スプリングスティーンは『ヴィレッジ・ヴォイス』紙に新しいドラマーとピアニスト、トランペッター、そしてヴァイオリニストを募集する広告を出しました。彼らの後任として加入したのが、これ以後Eストリート・バンドの重鎮となるドラマーのマックス・ワインバーグとキーボーディストのロイ・ビタン、そして当初はお試しベースで雇われたラハヴでした。
『ローリング・ストーン』誌の記事によれば、彼女がEストリート・バンドのメンバーとして初めてステージを務めたのは1974年10月4日、ニューヨークのアヴェリー・フィッシャー・ホールでした。ラハヴはそれから年を跨いでグループに帯同し、1975年3月3日、ワシントンDCのDARコンスティテューション・ホールでのライヴを最後に、夫と共にイスラエルに帰国しました。
今回の訃報を受けたイスラエルの新聞、『Ha’aretz』紙の報道によれば、Eストリート・バンドでの活動を経て帰国した彼女は国内で大きな影響力を誇ったロック・バンド、タモウズ(Tamouz)による最初で最後のアルバム、1975年の『Sof Onat Hatapuzim』に参加した後、同国で最も人気のあるアーティストたちのために数々の楽曲を提供。またEストリートでの活動を終えてイスラエルに戻る前、ラハヴはロサンゼルスの名門リー・ストラスバーグ演劇映画研究所で演技を学んでおり、帰国後は数々のミュージカルや演劇にも出演しています。更に短期間ハブレイラ・ハティヴィットというバンドに参加した後は、音楽活動からは身を引き、詩や散文の執筆に専念するようになりました。彼女は2冊の小説に加え、1996年の犯罪ドラマ『Kesher Dam』の脚本も手掛けるなど、国民的人気を誇るマルチメディア・アーティストとして活躍を続け、数々の賞を受賞しました。
2023年、全国紙のインタビューでスプリングスティーンのバンドでの日々について語ったラハヴは、自身を「完全なるよそ者」だと感じていたと明かしています。「メンバーたちからは大事にしてもらったし、敬意をもって接してもらっていたけれど、やっぱり別の星から来た宇宙人みたいな気分だった。それでも、偉大な芸術の一部になれるというのは、本当に素晴らしいことだったわ」。彼女自身は自分が浮いているように感じていたかもしれませんが、それでも後にロックンロールの殿堂入りを果たすことになるスプリングスティーンからは、ソングライティングに関する重要な教訓を学んだそうです。「彼から学んだのは、音楽を第一に考えて曲を書く時、人は誰でも自由に羽ばたけるという考え方ね。言葉と共に上昇気流に乗って行けるの。なにも一貫性に囚われる必要はないのよ。ただ思うままに高みへと舞い上がって行けばいいんだって。誰にだってそうすることは可能だし、そうあるべきなんだって」
安らかなる眠りをお祈りいたします。
『ローリング・ストーン』誌の記事によれば、彼女がEストリート・バンドのメンバーとして初めてステージを務めたのは1974年10月4日、ニューヨークのアヴェリー・フィッシャー・ホールでした。ラハヴはそれから年を跨いでグループに帯同し、1975年3月3日、ワシントンDCのDARコンスティテューション・ホールでのライヴを最後に、夫と共にイスラエルに帰国しました。
今回の訃報を受けたイスラエルの新聞、『Ha’aretz』紙の報道によれば、Eストリート・バンドでの活動を経て帰国した彼女は国内で大きな影響力を誇ったロック・バンド、タモウズ(Tamouz)による最初で最後のアルバム、1975年の『Sof Onat Hatapuzim』に参加した後、同国で最も人気のあるアーティストたちのために数々の楽曲を提供。またEストリートでの活動を終えてイスラエルに戻る前、ラハヴはロサンゼルスの名門リー・ストラスバーグ演劇映画研究所で演技を学んでおり、帰国後は数々のミュージカルや演劇にも出演しています。更に短期間ハブレイラ・ハティヴィットというバンドに参加した後は、音楽活動からは身を引き、詩や散文の執筆に専念するようになりました。彼女は2冊の小説に加え、1996年の犯罪ドラマ『Kesher Dam』の脚本も手掛けるなど、国民的人気を誇るマルチメディア・アーティストとして活躍を続け、数々の賞を受賞しました。
2023年、全国紙のインタビューでスプリングスティーンのバンドでの日々について語ったラハヴは、自身を「完全なるよそ者」だと感じていたと明かしています。「メンバーたちからは大事にしてもらったし、敬意をもって接してもらっていたけれど、やっぱり別の星から来た宇宙人みたいな気分だった。それでも、偉大な芸術の一部になれるというのは、本当に素晴らしいことだったわ」。彼女自身は自分が浮いているように感じていたかもしれませんが、それでも後にロックンロールの殿堂入りを果たすことになるスプリングスティーンからは、ソングライティングに関する重要な教訓を学んだそうです。「彼から学んだのは、音楽を第一に考えて曲を書く時、人は誰でも自由に羽ばたけるという考え方ね。言葉と共に上昇気流に乗って行けるの。なにも一貫性に囚われる必要はないのよ。ただ思うままに高みへと舞い上がって行けばいいんだって。誰にだってそうすることは可能だし、そうあるべきなんだって」
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THE DIG Presents ブルース・スプリングスティーン〈シンコー・ミュージック・ムック〉
2,750円
著者:五十嵐 正
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BOOK・2024.09.12
全アルバム解説とインタヴュー、論考で、 52年に及ぶ“ボス”のキャリアを総括!!〜『THE DIG Presents ブルース・スプリングスティーン』
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ブルース・スプリングスティーン
「Streets of Minneapolis」
Amazon Music(JAN 28 2026)
※「ストリーツ・オブ・ミネアポリス」
英詞、日本語訳詞はこちら
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『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ(オリジナル・サウンドトラック)』
・Amazon Music(DEC 05 2025)
・Amazon(2025/12/5)¥2,970【Amazon.co.jp限定】メガジャケ付
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ブルース・スプリングスティーン
『ネブラスカ ’82:エクスパンデッド・エディション』
Amazon(2025/10/17)¥13,200(完全生産限定盤/Blu-ray Disc付)
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『明日なき暴走(50周年記念ジャパン・エディション)』
・Amazon(2025/12/24)¥6,600【Amazon.co.jp限定】メガジャケ付
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Bruce Springsteen
『Tracks II:The Lost Albums』
Bruce Springsteen
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『Tracks II:The Lost Albums』
・Amazon(2025/6/27)輸入盤[7CDs]
・Amazon(2025/6/27)輸入盤[7LPs]
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『ロスト・アンド・ファウンド : セレクションズ・フロム・ザ・ロスト・アルバムズ』
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ブルース・スプリングスティーン
「Land Of Hope & Dreams」
Amazon Music(MAY 20 2025)
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『Bruce Springsteen & The E Street Band - Road Diary』
Amazon Music(OCT 25 2024)
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ブルース・スプリングスティーン
『ボーン・イン・ザ・U.S.A.(40周年記念ジャパン・エディション)』
Amazon(2024/9/25)¥8,800[4CDs]
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ブルース・スプリングスティーン
『ボーン・イン・ザ・U.S.A.(40周年記念カラー・ヴァイナル)
Amazon(2024/7/24)¥4,400[LP]
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ブルース・スプリングスティーン
『ザ・ベスト・オブ・ブルース・スプリングスティーン』
・Amazon Music(APR 19 2024)
・Amazon(2024/4/19)¥2,750[CD]【Amazon.co.jp限定】メガジャケ付
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・Amazon(2024/4/19)輸入盤CD
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ブルース・スプリングスティーン
『ジャパニーズ・シングル・コレクション -グレイテスト・ヒッツ-』
Amazon(2023/10/25)¥6,600[2CDs+2DVDs]
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ブルース・スプリングスティーン
『オンリー・ザ・ストロング・サヴァイヴ』
・Amazon Music(2022/11/11)
・Amazon(2022/11/11)¥2,640[CD]
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Bruce Springsteen & The E Street Band
『The Legendary 1979 No Nukes Concerts』
・Amazon Music(2021/11/19)
・Amazon(2021/11/19)¥4,566[2CD+DVD]
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『ノー・ニュークス・コンサート1979』
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