ビートルズ、ザ・フー、ストーンズ、ボウイらを撮影した写真家テリー・オニールが死去

ザ・フー『フー・アー・ユー』(1978年)
デヴィッド・ボウイ『ダイアモンドの犬』(1974年)
エルトン・ジョン『シングル・マン』(1978年)

イギリス人フォトグラファーのテリー・オニールが11月16日、ロンドンの自宅で前立腺ガンのため81歳で亡くなりました。彼のエージェンシー「Iconic Images」が、オニールのインスタグラムで発表しています。

オニールは写真家としての功績を称えられ、今年CBE(大英勲章第3位)を授与されたばかりでした。

オニールは、ビートルズ、ザ・フー、ローリング・ストーンズ、デヴィッド・ボウイ、エルトン・ジョン、エリック・クラプトン、ブルース・スプリングスティーン、チャック・ベリー、レッド・ツェッペリン、AC/DCといったロック・アイコンのほか、ショーン・コネリー、ブリジット・バルドー、フェイ・ダナウェイ、エリザベス・テイラー、クリント・イーストウッドといった映画俳優や、イギリスのロイヤル・ファミリーの写真も手掛けていました。
 
ザ・フーのアルバム『Who Are You』や、デヴィッド・ボウイの『Diamond Dogs』、エルトン・ジョンの『A Single Man』などのアルバム・カヴァーは、オニールが撮影したものです。
 
ロンドン出身のオニールは、60年代初期から写真家の道へ。当初はタブロイド紙『Daily Sketch』のスタッフ・カメラマンでしたが、オニールがジャズ・ドラマーで音楽に精通していたことから、初期のビートルズの写真撮影を任されたそうです。

「アビー・ロード・スタジオで、新しいバンドの写真を撮ってくるよう言われたんだ。バンドの撮影なんてしたことがなかったけど、僕自身がミュージシャンで最年少のスタッフだったから、いつも頼まれるのは僕だった。4人を外に連れ出して撮った写真が、翌日の新聞に掲載され、その新聞は売り切れになった。そのバンドが、ザ・ビートルズという世界で最もビッグなバンドになったんだ」
 
また、映画『ネットワーク』(1976年)でアカデミー主演女優賞を受賞したフェイ・ダナウェイが、受賞の翌朝プールサイドの椅子に崩れるように座る姿を捉えた写真は、オニールの最も有名な作品の一つになり、二人は1983年から1986年まで結婚していました。
 
オニールの訃報を受け、ザ・フーやエルトン・ジョン、リンゴ・スターらが追悼のメッセージを発表しています。

エルトン・ジョン「テリー・オニールは長年にわたり、僕の雰囲気を完全に捉えた最も象徴的な写真を撮っていた。彼は優秀で面白く、僕は彼との時間が大好きだった。今は亡き、実在の人物。素晴らしき人よ、どうぞ安らかに」

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