「ザ・ビート」のヴォーカリスト、ランキング・ロジャーが56歳で死去

ダニエル・レイチェルと共同執筆した自叙伝『I Just Can’t Stop It: My Life in the Beat』(6月20日発売予定)
1978年に英バーミンガムで結成されたスカ・バンド、ザ・ビートのヴォーカリストだったランキング・ロジャー(本名Roger Charlery)が、3月26日に56歳で亡くなりました。はっきりした死因は公表されていませんが、ロジャーは2018年に脳卒中で公演をキャンセルし、ここ数か月は脳腫瘍と肺ガンも患っていたそうです。

(注:ザ・ビートは、北米では“ザ・イングリッシュ・ビート”、オーストラリアでは“ザ・ブリティッシュ・ビート”の呼称)

ザ・ビートのフェイスブックによると、ロジャーは、家族に見守られながら自宅で安らかに息を引き取ったといいます。

ランキング・ロジャーは、1978年から1983年まで、ザ・ビートでデイヴ・ウェイクリングと共にリード・ヴォーカルを務め、バンドは80年代初期に3枚のアルバム『I Just Can’t Stop It』『Wha’ppen?』『Special Beat Service』をリリース。イギリスでは「Mirror in the Bathroom」「Hands Off She’s Mine」「Tears of a Clown」(スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズのカヴァー)などがシングル・ヒットしましたが、1983年に解散しています。

その後、ロジャーとウェイクリングは、ザ・ビートよりもポップ・ソウル的なバンド、ジェネラル・パブリックを結成し、1984年の「Tenderness」は、北米でトップ40入りを果たすヒットとなりました。1987年に解散した後、1994年に再結成し、ザ・ステイプル・シンガーズのカヴァー「I’ll Take You There」も、北米でトップ40に入っています。

また、ロジャーはソロとしても活動しており、1988年にはレゲエ調の初ソロ・アルバム『Radical Departure』をリリース。今年1月に、The Beat feat. Ranking Rogerとしてリリースしたアルバム『Public Confidential』が、ロジャー最後の作品となってしまいました。

6月20日には、ダニエル・レイチェルと共同執筆した自叙伝『I Just Can’t Stop It: My Life in the Beat』が発売予定となっています。

ご冥福をお祈りします。

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