チェット・ベイカーの晩年を撮影したフランス人写真家・ベートランド・フェブレの写真展開催中

晩年のチェット・ベイカーを撮影したフランス人写真家、ベートランド・フェブレの写真展が東京・銀座のギャラリーで開催されています。フェブレが監督を務め、カンヌ国際映画祭で絶賛されたドキュメンタリー映画『Chet’s Romance』も上映。
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〈以下、公式インフォメーションより〉
My Spirits - JAZZ & CUBA -
作家:Bertrand Fevre (ベートランド・フェブレ)
期間:2019年9月25日(水)~10月20日(日)
時間:11:00~19:00(最終日16:00まで)※入館は閉館時間30分前まで 展示期間中作品を販売いたします
協力:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 PICTO Zeta Image, Inc.
入場料金: 1回入場・・・510円(税込)(ただし10月2日より税込520円)
【注:10月1日からの消費税改定に伴い10月2日(水)から1回入場料が520円(税込)になります】
(※10月1日は火曜日の為定休日です)
会場:リコーイメージングスクエア銀座 ギャラリー A.W.P
場所:東京都中央区銀座5-7-2 三愛ドリームセンター8F
作品内容
ベートランド・フェブレ氏は、モノクロームプリントに固執する写真家である。氏の生い立ちにその理由がある。氏の父親が、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ヨゼフ・クーデルカ、セバスチャン・サルガドなどの名だたる写真家のプリントアーティストであった。氏は作品を決定づけるプリントの魅力を早いうちに悟り、写真を撮ると同時に多彩な能力を発揮する。二十歳になる前にファッションデザイナーとしてのキャリアをスタートさせ、その後40年以上にわたって映像作家として活躍する。
1987年にジャズ・ミュージシャンのチェット・ベイカーとの奇跡的な出会いがあり、一回限りの映画撮影を行なう。この映画が『Chet’s Romance』で1988年のカンヌ国際映画祭で最高のドキュメンタリー映画として評され、セザール賞を受賞する。氏はこの作品を上映する部屋でチェット・ベイカーを待ち続けたが、すでに帰らぬ人となっていた。今回の写真展で渾身の作品『Chet’s Romance』を会場内で上映する。日本で初となるファン必見の上映である。また、ジャズミュージシャンのチェット・ベイカーをはじめマイルス・デイヴィス、ジェイムス・カーターなどの貴重なステージシーンと氏だけに見せるリラックスした表情はスチール写真ならではの魅力といえる。
氏は映像作家として活躍するなか写真家としての活動にも力をいれる。その特筆すべきことが1996年に訪れたキューバである。氏はキューバについて次のように述べている。世界大戦後なんと70年以上が経つというのに、批判の絶えない人類文明がある。経済的に豊かではないが、キューバの人々は尊厳と敬意に満ち溢れ、悲惨さがない。そこには新たな力さえ感じる。氏が愛するキューバにより深く近づきたいと願うことがキューバに70回以上も足を運ぶこととなった。
今回の写真展はジャズとキューバの二つをテーマとし、全作品をモノクロームのゼラチンシルバープリント40点で構成する。氏のモノクロームへのこだわりをオリジナルプリントで展示、併せて貴重なオリジナルプリントを販売する。

作家プロフィール
Bertrand Fevre / ベートランド・フェブレ
1957年 パリに生まれる。
1976-1980年 パリとニューヨークでファッションデザイナーとして活動。
1980-1982年 パリの映画学校に通う。
1982-1987年 リュック・ベッソン(Luc Besson)監督作品『グラン・ブルー(The big blue)』(1987)など、映画のアシスタントディレクターとして活動。
1985年 サミュエル・フラー(Samuel Fuller)、ヒュー・コーンウェル(Hugh Cornwell)と共に、21分の短編映画『Bleeding Star』を手懸ける。原作・監督・プロデューサーを担当。ベルリン、メルボルン、エピネー、ヴァンヌ等で受賞。
1987年 チェット・ベイカー(Chet Baker)と共に、映画『Chet's Romance』を手懸ける。原作・監督を担当。同作は、1988年のカンヌ国際映画祭(Cannes International Film Festival)に公式選考され、同年最高のドキュメンタリー映画として評される。また、1989年、セザール賞(César Awards)・最高ドキュメンタリー賞、及び、サンフランシスコのゴールデンゲート賞(Golden Gate Awards)を受賞。
1988-2018年 コマーシャルディレクターとして活動。 レイ・チャールズ(Ray Charles)、バルバラ(Barbara)、エティエンヌ・ダオ(Etienne Daho)、モラーヌ(Maurane)、ジルベール・ベコー(Gilbert Becaud)、ポール・ペルソンヌ(Paul Personne)、カッサブ(Kassav)、ユリ・ブエナベントゥラ(Yuri Buenaventura)、ディー・ディー・ブリッジウォーター(Dee Dee Bridgewater)といった、国際的、もしくは、フランスのアーティストを起用した25本のミュージックビデオを手懸ける。原作・監督・プロデューサーを担当。 米国コロンビア・キューバに関する複数のドキュメンタリー映画を手懸ける。原作・監督・プロデューサーを担当。 ジャズ、及び、クラシックのミュージックコンサートをマルチカメラで撮影。 ウィリアム・クラクストン(William Claxton)の26分のドキュメンタリー映画『Chet by Claxton』を手懸ける。
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