オザーク・マウンテン・デアデヴィルズのスティーヴ・キャッシュが73歳で死去

オザーク・マウンテン・デアデヴィルズ、1974年のセカンド・アルバム『It’ll Shine When It Shines』
同作インナー・スリーヴより、スティーヴ・キャッシュ
米サザン・ロック/カントリー・ロック・バンドのオザーク・マウンテン・デアデヴィルズ(The Ozark Mountain Daredevils)の創設メンバーで、シンガー/ソングライターのスティーヴ・キャッシュが、10月14日に亡くなりました。享年73。死因は発表されていませんが、長く病気を患っていたということです。
 
オザーク・マウンテン・デアデヴィルズは、1972年にランドル・チョウニング、スティーヴ・キャッシュ、ジョン・ディロン、エリザベス・アンダーソン、ラリー・リー、マイケル・グランダらによってミズーリ州スプリングフィールドで結成され、1973年にデビュー・アルバム『The Ozark Mountain Daredevils』を発表。キャッシュとディロンが共作したデビュー・シングル「If You Wanna Get to Heaven」が Hot 100チャートの25位にランクインし、アルバムもUSチャートで26位まで上昇しました。
 
さらに、翌1974年のセカンド・アルバム『It’ll Shine When It Shines』は、デビュー・アルバムを上回る第19位にランクインし、キャッシュとラリー・リーが共作したセカンド・シングル「Jackie Blue」はHot 100の第3位を記録しています。その後も、バンドは数枚のスタジオ・アルバムを発表しましたが、最初の2作を超える作品にはなりませんでした。
 
キャッシュは作詞作曲のほか、ヴォーカル、ハーモニカ、パーカッション、キーボードなどもこなし、80年代初期に一時的にバンドを脱退するものの、その後復帰していました。
 
キャッシュの訃報を受け、バンドは次の声明を発表しています。

「創設メンバーの一人、スティーヴ・キャッシュが先週末に他界したことをお知らせするのは非常に悲しいです。スティーヴ・キャッシュは、48年間にわたり心と魂をこのバンドに注ぎ込みました。彼は我々の桂冠詩人であり、驚くべき才能のあるハープ奏者でもありましたが、それよりも重要なのは、彼が我々の友人で兄弟であり、彼に代わる人物はいないということです。スティーヴ・キャッシュはこの世から去りましたが、彼の歌詞と音楽は永遠に生き続けます」
The Ozark Mountain Daredevils
「If You Wanna Get To Heaven」
The Ozark Mountain Daredevils
「Jackie Blue」

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