ハリー・べラフォンテの作曲家、アーヴィング・バーギーが95歳で死去

「バナナ・ボート(デイ・O)」含むバージェスの楽曲を多数収録したハリー・ベラフォンテのアルバム『Calypso』(1956年)。
ロード・バージェス名義でシンガーとしても作品を残す。『Folk Songs Of Haiti, Jamaica And Trinidad』(1954年)。
2003年リリースのCD『The Father Of Modern Calypso』。
2003年リリースのCD『The Father Of Modern Calypso』より。
2007年刊の自伝『DAY-O!!!』。
シンガー/ソングライターのアーヴィング・バーギー(Irving Burgie)が11月29日、95歳で亡くなりました。
バーギーはブルックリン生まれですが、母親がカリブ海のバルバドス出身で、バーギーがバルバドス国歌「In Plenty and In Time of Need」を作曲したことから、バルバドスの首相ミア・モトリー(Mia Mottley)が訃報を発表しています。
 
バーギーは、ロード・バージェス(Lord Burgess)の名でも知られ、100万枚を売り上げたハリー・べラフォンテ1956年のアルバム『Calypso(カリプソ)』では、11曲のうち「Day-O」を含め8曲を作曲、最終的にはべラフォンテにトータルで34曲を提供しています。
 
「Day-O」はジャマイカのフォーク・ソングを基に、バーギーと作詞家のウィリアム・アタウェイが手掛けた曲で、31週間にわたりビルボード・シングル・チャートの第1位を記録する世界的な大ヒットになりました。この曲以外にも、「Island in the Sun」「Jamaica Farewell」「Mary’s Boy Child」などがヒットしています。
 
バーギーは第二次世界大戦中にアメリカ陸軍の黒人部隊に服し、ギター演奏や聖歌隊での歌を習得、除隊後はブルックリン大学に進み、その後はクラシック・シンガーとしてジュリアード音楽院で学んでいます。50年代のフォーク音楽に触発され、幼少期に聴いていたカリビアン・ソングを基に作曲を始め、パフォーマーとしても活動、2007年には「ソングライターの殿堂」入りを果たしました。
商品詳細
Irving Burgie
『Day-O!!! : The Autobiography of Irving Burgie』

洋書(2007/1/11)¥6,037


 

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