ザ・バンドやボニー・レイットのコラボレーター、マーティ・グレブが74歳で死去

ザ・バッキンガムズ『Portraits』(1968年)。本作でグレブは大部分の曲を手がけ、リード・ヴォーカルも披露している
唯一の自分名義作『Smooth Sailin'』(1999年)。タジ・マハール、ボニー・レイット、スティーヴ・クロッパー、エイモス・ギャレット他、多数のゲストが参加
ボニー・レイット『Give It Up』(1972年)。ウッドストック、ベアズヴィル録音での本作では、グレブはサックスをプレイ
J.J.ケール&エリック・クラプトン『The Road To Escondido』(2006年)では、本職のキーボード奏者として参加
エルトン・ジョン&レオン・ラッセル『The Union』(2010年)では、ピアニスト二人を自らも鍵盤でバックアップ
ザ・バッキンガムズのキーボーディストで、後に数多くの有名アーティストやバンドのコラボレーターを務めたソングライター/マルチ・インストゥルメンタリストのマーティ・グレブ(Marty Grebb)が1月1日、74歳で亡くなりました。
 
グレブは、ザ・バンドの元メンバーとコラボレーターらが参加したザ・ウェイト・バンドのメンバーだったため、ウェイト・バンドがフェイスブックで訃報を伝えていますが、死因は発表されていません。
 
シカゴ生まれのグレブは、10代の頃からピアノとサックスでブルース・セッションに参加し、1966年にザ・バッキンガムズのキーボーディストとしてブレイクしました。

1968年にバッキンガムズを脱退した後、ザ・バンドやレオン・ラッセル、エリック・クラプトン、タジ・マハール、ルーファス・ウェインライト、シカゴなど数多くのバンドやアーティストとコラボし、プロデューサー、作曲家、アレンジャー、ツアー・メンバー、スタジオ・プレーヤーとして活躍していましたが、中でも長年ボニー・レイットのコラボレーターを務めたことで知られていました。
 
ザ・バンド1993年のアルバム『Jericho』と1998年の『Jubilation』では、ソングライターとして曲を共作し、『Jubilation』にはキーボーディストとしても参加、またJ.J.ケール&エリック・クラプトンのグラミー受賞アルバム『The Road to Escondido』(2006年)にはサックスで、エルトン・ジョン&レオン・ラッセルのスタジオ・アルバム『The Union』(2010年)にはキーボーディスとして参加しています。この他、150件近くにも及ぶグレブのセッションの記録はこちらをご覧ください。

安らかなる眠りをお祈り致します。
商品詳細
ザ・バンド
『Jubilation』

MP3(1998/9/15)¥2,200
商品詳細
ザ・バンド
Jericho

CD(2006/2/21)輸入盤

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