映画『スパイナル・タップ』のヴィヴ・サヴェージ役、デヴィッド・カフが79歳で死去

映画『スパイナル・タップ』よりデヴィッド・カフ。予告編動画より。

1984年公開の映画『This Is Spinal Tap』(邦題『スパイナル・タップ』)で、架空のバンド “スパイナル・タップ” のキーボーディスト、ヴィヴ・サヴェージ役を演じた英ミュージシャン/俳優のデヴィッド・カフ(David Kaff/David Kaffinetti)が7月11日、79歳で死去しました。

カフのバンド、“Mutual of Alameda’s Wild Kingdom” がSNSで訃報を伝えており、カフは眠っている間に安らかに息を引き取ったそうです。
1946年にイングランドで生まれたカフは、映画『スパイナル・タップ』に出演する前、1969年に英プログレッシヴ・ロック・バンドのレア・バード(Rare Bird)の創設メンバーとして音楽キャリアをスタートさせ、バンドは1974年までに5枚のスタジオ・アルバムをリリースしました。

中でも、1969年のデビュー・アルバム『Rare Bird』からシングル・リリースされた「Sympathy」が、翌1970年のUKチャートで27位を記録し、イタリアとフランスではNo.1ヒットになり、世界中で100万枚を売り上げました。

またセッション・ミュージシャンでもあったカフは、チャック・ベリー1972年のアルバム『The London Chuck Berry Sessions』にピアニストとして参加していました。

映画『スパイナル・タップ』でカフが演じたヴィヴ・サヴェージのキャラクターは、それほど目立ったものではありませんでしたが、同映画のエンドロールで人生の哲学について尋ねられ、「いつも楽しく過ごすこと」と答えたシーンが最も印象的でした。

スパイナル・タップは架空のバンドではあるものの、1984年の音楽ヴァラエティ番組『Saturday Night Live』にも出演し、カフは2019年のインタヴューで、「自身の実生活における信条や性格がサヴェージに似ていて、サヴェージを身近に感じながら演じていた」と語っていました。

なお、映画『スパイナル・タップ』の続編『スパイナル・タップ 2』(原題『Spinal Tap II:The End Continues』が製作され、今年の9月12日にアメリカで公開される予定ですが、カフは続編に出演していません。

安らかなる眠りをお祈りいたします。

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商品詳細
Spinal Tap
『This Is Spinal Tap』


Amazon Music(MAR 02 1984)(Soundtrack)
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