キングストン・トリオの創設メンバー、ボブ・シェーンが85歳で死去

ボブ・シェーン『The World Needs a Melody』2008年リリースのソロ・アルバム
ザ・キングストン・トリオ『The Kingston Trio』(1958年)
ザ・キングストン・トリオ『The Kingston Trio at Large』(1959年)
ザ・キングストン・トリオ『Here We Go Again!』(1959年)
ザ・キングストン・トリオ『String Along』(1960年)
ザ・キングストン・トリオ『Sold Out』(1960年)
米フォーク・グループ、キングストン・トリオのオリジナル・メンバーだったボブ・シェーンが1月26日、アリゾナ州フェニックスの自宅で死去しました。享年85。
 
1957年にボブ・シェーン、デイヴ・ガード、ニック・レイノルズのラインナップで結成されたキングストン・トリオは、50年代後半から60年代にかけて最も成功したアメリカのフォーク・グループで、ボブ・ディランやジョーン・バエズらと共に、この時代のフォーク・ミュージック・リヴァイヴァルに大きく貢献しました。

23枚のアルバムがビルボード・チャートにラインク・インし、1958年から1960年に発表した5枚のアルバム『The Kingston Trio』(1958)、『The Kingston Trio at Large』(1959)、『Here We Go Again!』(1959)、『String Along』(1960)、『Sold Out』(1960)は、全てチャートの第1位に輝き、その他のアルバム9タイトルもトップ10入りを果たしています。
 
また、1958年のシングル「Tom Dooley」も全米第1位に輝き、ピート・シーガー作詞作曲の「Where Have All the Flowers Gone?(花はどこへ行った)」を含め23曲のシングルがビルボード・チャートにランク・インしています。

「Tom Dooley」は、1959年にグラミー賞の最優秀カントリー&ウェスタン・レコーディング賞を受賞し、1998年には「グラミーの殿堂」入りを果たしました。
 
1961年にデイヴ・ガードが脱退し、ジョン・スチュワートが後任として加入しましたが、1967年にはグループは解散し、ソロ活動へ転向したシェーンは、他のメンバーと1969年にニュー・キングストン・トリオを結成しました。その後、何度かメンバー・チェンジを繰り返し、1981年にはオリジナル・メンバーの3人が一時的に再結成するなど、シェーンは様々なメンバーと活動を続けていましたが、2004年に心臓麻痺のためキャリアに終止符を打ちました。

シェーンはじめオリジナルのメンバーはもういませんが、グループは現在も活動を続けています。
 
シェーンは2010年にグラミー賞の特別功労賞を受賞しています。

安らかな眠りをお祈りいたします。
The Kingston Trio
Tom Dooley
Live 1958
Jack Benny and the Kingston Trio
1/29/65
The Kingston Trio
M.T.A.
商品詳細
Kingston Trio
『Essential Kingston Trio』

CD(2006/8/29)輸入盤
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