ファンカデリックやアイザック・ヘイズと活動したギタリストのハロルド・ビーンが73歳で死去

ファンカデリック『America Eats Its Young』(1972年)。ギタリストとして参加するが、「Loose Booty」ではリード・ヴォーカルも
ウィリアム・ベル『Relating』(1973年)。彼との活動が飛躍のきっかけとなった
ルーファス・トーマス『Crown Prince Of Dance』(1973年)。コーネル・デュプリーも参加の本作で彼は3曲を演奏。またビーン最初のレコーディングの一つがルーファスとの仕事
アイザック・ヘイズ『Hot Buttered Soul』(1969年)。最も多くの人に聴かれたビーンの演奏は本作のオープニング「Walk On By」

ファンカデリックやアイザック・ヘイズとの活動でよく知られたギタリストのハロルド・ビーン(Harold Beane)が2月1日、73歳で亡くなりました。ビーンは1月最後の週に入院していたそうですが、死因は発表されていません。
 
メンフィス生まれのビーンは、60年代後半にスタックス・レコードのソウル・シンガー、ウィリアム・ベルと活動したことでブレイクし、アイザック・ヘイズ1969年のアルバム『Hot Buttered Soul』では、収録曲「Walk On By」でファジーなギター・ソロを披露したほか、彼のツアー・バンドでも演奏していました。

Walk On By
(from Isaac Hayes『Hot Buttered Soul』)
また、アル・グリーンやリトル・リチャード、エディ・フロイド、オーティス・レディングとも活動し、1972年にはジョージ・クリントン率いるファンカデリックのアルバム『American Eats Its Young』に参加、「Loose Booty」を共同作曲し、数年間ファンカデリックのツアーで演奏しています。
Harold Beane
performs "Maggot Brain"
Funkadelic
America Eats Its Young
06 - Loose Booty

メンフィスのレジェントと呼ばれたビーンは昨年9月、スタックス・アメリカン・ソウル・ミュージック博物館(Stax Museum of American Soul Music)のイベントに出演し、車椅子に座りながら「Walk On By」のギター・ソロとファンカデリックの「Maggot Brain」を披露しましたが、それが公の場で見せた最後の大舞台となりました。

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