ジャズ・ピアニストのエリス・マルサリス、新型コロナウイルスの合併症により85歳で死去

Honoring Ellis Marsalis

 
ニューオーリンズのジャズ・レジェンド、エリス・マルサリス・ジュニアが4月1日、新型コロナウイルスの合併症により、入院先のニューオーリンズの病院で亡くなりました。享年85。息子でサックス奏者のブランフォード・マルサリスが声明を発表しています。
 
ジャズ・ピアニストとして活動していたエリスは、世界的に有名なトランペット奏者のウィントン・マルサリスとサックス奏者のブランフォード・マルサリスの父として、80年代から注目されるようになりました。
 
また一流の教育者でもあったエリスは、70年代にニューオーリンズの学校で、テレンス・ブランチャードやハリー・コニック・ジュニア、ドナルド・ハリスン、マーロン・ジョーダン、ニコラス・ペイトンらに教えています。
 
ウィントンとブランフォードとコラボしたアルバムを含め、エリスはこれまでにバンド・リーダーとして20枚のアルバムを発表していますが、デヴィッド・ニューマンやエディ・ハリス、マーカス・ロバーツをはじめとする多くのミュージシャンの作品にもフィーチャーされました。
 
2010年には、ザ・マルサリス・ファミリーとして出演したデューク・エリントン・ジャズ・フェスティバルで収録したライヴ・アルバム『Music Redeems』をリリースし、ファミリーは2011年にNEA(全米芸術基金)の「ジャズ・マスターズ賞」を受賞しました。
 
エリスは2008年に「ルイジアナ音楽の殿堂」入りを果たしています。


ニューオーリンズ市長、ラトーヤ・カントレルの公式アカウントによる追悼ツイート
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