米・作曲家／編曲家のジョニー・マンデルが94歳で死去

TVシリーズ『M*A*S*H』のテーマ曲「Suicide is Painless」で知られる作曲家／編曲家のジョニー・マンデル（Johnny Mandel）が6月29日、カリフォルニア州オーハイの自宅で心疾患のため死去しました。享年94。Soundtrack

1925年にマンハッタンで生まれたマンデルは、マンハッタン音楽学校とジュリアード音楽院で学び、1943年からトランペットやトロンボーンを演奏し、ジャズ・ミュージシャンたちと共演しました。

また、カウント・ベイシーやチェット・ベイカー、スタン・ゲッツをはじめとするジャズ・アーティストらの編曲を手掛け、50年代後半から徐々にソングライティングへと転向、その後ロサンゼルスへ移住し、映画やTVの仕事を始めてから本格的にキャリアが軌道に乗り出しました。

1958年の映画『私は死にたくない』（原題：Want to Live!）の音楽で初めてグラミー賞にノミネートされ、1965年の映画『いそしぎ』（原題：The Sandpiper）の主題歌「The Shadow Of Your Smile」では、アカデミー賞とグラミー賞を受賞。

また、フランク・シナトラ、ペギー・リー、バーブラ・ストライサンド、トニー・ベネットらの作品も手掛け、ポピュラー音楽でも活躍しています。

なお、「Suicide is Painless」は、マニック・ストリート・プリーチャーズやビル・エヴァンズなど、多くのアーティストがカヴァーしています。