カントリー・ロックのレジェンド、チャーリー・ダニエルズが83歳で死去

米カントリー・シンガー/ソングライターで、優れたフィドル奏者としても知られるチャーリー・ダニエルズ(Charles Edward Daniels)が7月6日、出血性脳卒中のためテネシー州の病院で亡くなりました。享年83。
Charlie Daniels Country

「The Devil Went Down to Georgia」(1979年)の大ヒットで知られるダニエルズは、2008年にカントリー界の名誉となる「グランド・オール・オープリー(Grand Ole Opry)」(カントリー音楽番組)のメンバーになり、2016年には「カントリー・ミュージックの殿堂」入りを果たしています。
 
1936年にノースカロライナで生まれたダニエルズは、ギター、フィドル、バンジョー、マンドリンを習得し、20代でセッション・ミュージシャンになりました。

1964年には、エルヴィス・プレスリーがリリースしたシングルのB面曲「It Hurts Me」をジョーイ・バイヤーズと共作し、1969年から1970年にかけて、ボブ・ディランのアルバム『Nashville Skyline』『Self Portrait』『New Morning』でベースを演奏したほか、レナード・コーエンのレコーディングにも参加しました。
その後、1971年にソロ・デビュー・アルバム『Charlie Daniels』を発表。

1973年のサード・アルバム『Honey in the Rock』からシングル・カットされた「Uneasy Rider」がビルボードHot 100チャートの第9位を記録し、初めてのヒット曲になりました。

また、初期のマーシャル・タッカー・バンドがリリースした1974年~1977年のアルバムにもフィドル奏者として参加しています。

1979年には、「The Devil Went Down to Georgia」(アルバム『Million Mile Reflections』収録)がカントリー・チャートの第1位を記録し、グラミー賞の「最優秀カントリー・ヴォーカル・パフォーマンス賞」を受賞しました。この曲は、1980年公開の映画『Urban Cowboy』のサントラにも収録されています。
商品詳細
The Charlie Daniels Band
『Million Mile Reflections』

MP3(1978/12/31 )¥1,600
なお、2016年のアルバム『Night Hawk』が最後の作品になってしまいましたが、2014年にはボブ・ディランのカヴァー・アルバム『Off the Grid : Doin’ It Dylan』もリリースしています。
The Charlie Daniels Band & Gretchen Wilson
Super Bowl XXXIX Pregame
 
The Charlie Daniels Band
The Devil Went Down to Georgia
 
Charlie Daniels Band
Long Haired Country Boy
Beacon Theater, November 13, 2019
 
商品詳細
Charlie Daniels
『Night Hawk』

CD (2016/9/23)輸入盤
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