刑務所で結成されたR&Bコーラス・グループ、ジ・エスコーツのレジナルド・ヘインズが71歳で死去

Look Over Your Shoulder

 

1970年にニュージャージーのローウェイ・ステイト刑務所(Rahway State Prison)の囚人たちが結成した7人組のR&Bコーラス・グループ、ジ・エスコーツ(The Escorts)のリーダーだったレジナルド・“プロフェット”・ヘインズ(Reginald “Prophet” Haynes/下写真中央)が7月12日、71歳で死去しました。

ジ・エスコーツは、刑務所のタレント・ショウでパフォーマンスを初披露し、たまたま刑務所に来ていたモータウンの名プロデューサー、ジョージ・カー(George Kerr)の目に留まりました。

1973年、カーは5ヵ月にわたり、刑務所の講堂にあったピアノを使ってリハーサルを行ない、レコーディング用の機材を刑務所に持ち込んで、デビュー・アルバム『All We Need is Another Chance』を録音、続いて1974年にも『Three Down, Four to Go』をレコーディングしています。
 
デビュー・アルバムからシングル・カットされたオージェイズのカヴァー「Look Over Your Shoulder」と「I’ll Be Sweeter Tomorrow」(この2曲ほか、計5曲はSpotify『Hits Anthorogy』で聴けます)は、全米R&B Top 100チャートに入り、彼らのショウを観たいというファンからの手紙を受け取ったカーは、刑務所と交渉した末、ニューアークのシンフォニー・ホールでチケットが完売するライヴ・コンサートまで実現させました。
 
翌1974年のセカンド・アルバム『Three Down, Four To Go』(3人が出所、4人が入獄の意)制作時には、7人のメンバーのうち、ヘインズを含めた3人が出所しており、3人はアルバム発売後にアポロ・シアターでも公演を行ないましたが、法的な問題のため70年代の終わりにグループは解散しました。
 
ヘインズは、2000年代からジ・エスコーツを再生し、ビリー・マーティンとラグラント・カルロス・ハリスと共に、ジ・レジェンダリー・エスコーツ(The Legendary Escorts)としてツアーを続け、世界中でグループのヒット曲を披露していました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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