メイデンやパープルを手掛けた伝説のプロデューサー、マーティン・バーチが死去

ホワイトスネイクのデヴィッド・カヴァデールがツイッターで訃報を伝えていますが、死因は発表されていません。

「たった今、親友でプロデューサーのマーティン・バーチが他界したとの確認が取れ、非常に沈痛な思いです。マーティンは僕の人生の大部分を占め、初めて出会った時から『Slide It In』（ホワイトスネイク1984年のアルバム）に至るまで僕を助けてくれました。彼のご家族、友人、ファンの皆様にお悔やみを申し上げます」

英サリー州生まれのバーチは、ジェフ・ベックやフリートウッド・マック、ディープ・パープルのオーディオ・エンジニアとしてキャリアをスタートさせました。

その後、プロデューサー/エンジニアとして、アイアン・メイデン1981年のアルバム『Killers』から1992年の『Fear of the Dark』までを手掛け、ディープ・パープルのアルバム11枚や、ホワイトスネイクのアルバム9枚、フリートウッド・マック初期のアルバム5枚、レインボーのアルバム5枚、ウィッシュボーン・アッシュ初期のアルバム3枚など、同じバンドのアルバムを長期にわたって手掛ける傾向にありました。

また1980年～1981年には、ブラック・サバスとブルー・オイスター・カルトのアルバムをそれぞれ2枚ずつプロデュースしています。

バーチをリスペクトしていたディープ・パープルは、1970年のアルバム『Deep Purple in Rock』に彼へのトリビュート曲「Hard Lovin’ Man」を収録、またアイアン・メイデンは、「Holy Smoke」（1990年）のミュージック・ビデオにバーチを登場させていますが、バーチはメイデンのアルバム『Fear of the Dark』をプロデュースした後、1992年に引退しました。