映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ、新たに撮りおろされたドキュメンタリーのYouTubeプレミア公開が決定

Pic : © MARKA / Alamy Stock Photo
エンニオ・モリコーネ、92歳の誕生日を記念し新たに撮りおろされたドキュメンタリーのYouTubeプレミア公開が決定しました。本日11/10、23時より!
〈以下メイカー・インフォメーションより〉

映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ、92歳の誕生日を記念し新たに撮りおろされたドキュメンタリーのYouTubeプレミア公開が決定。

デッカ・レコードとCAMシュガーがタッグを組み、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ没後初の新譜として11月6日に発売されたアルバム『モリコーネの秘密』(『Morricone Segreto』)。本作のリリース、そしてエンニオ・モリコーネ92回目の誕生日となるはずだった本日11月10日を記念し、新たに撮りおろされたドキュメンタリー『Celebrating Ennio Morricone : The Secrets Behind His Genius』(『エンニオ・モリコーネを称えて:その才能の裏に隠された秘密』)のYouTubeプレミア上映が決定した。上映は日本時間11月10日(火)23時から。
Celebrating Ennio Morricone
THE SECRETS BEHIND HIS GENIUS

11月10日 23:00 プレミア公開
 
ドキュメンタリーはローマにあるモリコーネのスタジオで10月下旬に撮影された。彼と親しい仲だった共同制作者たちが数年振りに再会。モリコーネの有名なスコアの制作に関わった5人の著名な音楽家たち──アルゼンチン人のオルガン奏者ジョルジョ・カルニーニ(Giorgio Carnini)、ギター兼作曲のブルーノ・バティスティ・ダマーリオ(Bruno Battisti D’Amario)、サックス兼編曲のジアンニ・オディ(Gianni Oddi)、ピアノ兼作曲のエンリコ・ピエラヌンツィ(Enrico Pieranunzi)、そしてヴォーカルのエッダ・デッローソ(Edda Dell’Orso)というモリコーネのいわば「夢のチーム」──が今回の『モリコーネの秘密』の特別なリスニングセッションのために集まり、彼の思い出話を語り、60年以上に及ぶそのきらびやかなキャリアを偲んでいる。彼らは皆、『モリコーネの秘密』収録曲に参加している伝説的なミュージシャンたちだ。

現在は30秒のティザー映像が公開されている。
Celebrating Ennio Morricone
THE SECRETS BEHIND HIS GENIUS
(Trailer)

ドキュメンタリーの撮影ならびに再会は、モリコーネがアルマンド・トロヴァヨーリ(Armando Trovajoli)、ルイス・バカロフ(Luis Bacalov)ならびにピエロ・ピッチオーニ(Piero Piccioni)と共に1970年に設立した歴史的なローマのスタジオ、フォーラム・ミュージック・ビレッジで行なわれた。このスタジオでは、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984年)や『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988年)を含めたモリコーネによる数多くの有名なサウンドトラックをレコーディングした伝説のスタジオだ。ミュージシャンの他にフォーラム・ミュージック・ビレッジの社長マルコ・パトリニャーニ(Marco Patrignani)、そしてモリコーネの長男マルコ(Marco)も参加。過去50年にわたりマエストロによる伝説のサウンドを特徴づけ、今日「サウンドトラックの殿堂」として知られるフォーラム・ミュージック・ヴィレッジは、その他多くの世界的に有名なアーティストを輩出してきた。

マルコ・モリコーネ(Marco Morricone)は今回の『モリコーネの秘密』について、「このコレクションに収められた音楽は、おそらくそれほど知られたものではないでしょう。けれども、どれも素晴らしい実験的な過程ならびに絶え間ない研究の結果で、音の大海への完全な没入に導かれたものです。この道のおかげで、父は楽器ならびにオーケストラを深く理解するようになりました。それはまるで、父が人間の持つ知識全てを知るようになったかのようです。そしてさらにその先に進み、その中に身を投げ出し全てをやってみる勇気が父にはありました。これらエキサイティングな収録曲の中に、父の姿が見えます」と語っている。

『モリコーネの秘密』には、モリコーネが最も創作意欲高く活動していた1960年代後半から1980年代前半にかけて録音されたものの、イタリアの老舗レーベルであるCAMシュガーに長らく眠っていた数々の激レア音源を惜しみなく収録。彼のキャリアを振り返るうえでも絶好の内容となっている。今回が初商品化となる7曲の未発表音源と共に、アルバム全編にわたってミステリアスな声や歪んだギター、不穏なストリングスやシンセサイザーが当時のモダンなサウンドと交じり合い、モリコーネにしか創りえないアヴァンギャルドな音世界が繰り広げられている。中でも「彼女のために彼がいる」「スターク・システム」「シチリア人の一族」は白眉の出来栄えだ。

今回のドキュメンタリーはそんな『モリコーネの秘密』の音楽をより深く理解出来る絶好の機会。映像内で繰り広げられる数々の貴重な映像やエピソードを堪能しつつ、マエストロが美しいメロディの裏に隠していた秘密をぜひ楽しもう。

2020年11月6日発売 
UCCL-1222 
SHM-CD 
¥3,080(税込)

01. 来て (別テイク) – 映画『愛と性の時』(QUANDO L’AMORE e SENSUALITA)- 1973 ※初商品化
02. グロテスクな幽霊 (ニュー・エディット) – STARK SYSTEM – 1980
03. 人生の光と影 – 映画「恐るべき少女たち/報告・イタリア版転落の詩 」(STORIE DI VITA E MALAVITA) – 1976
04. 乳房とアンテナ、屋根とスカート – LA SMAGLIATURA – 1975
05. パトリツィア (別テイク) – 映画『別れ』(INCONTRO)– 1971 ※初商品化
06. ダリラのために –映画『フランコ・ネロ/強奪 インサイダー』( IL BANDITO DAGLI OCCHI AZZURRI)– 1980
07. 18 Pari – 映画『ザ・ビッグマン』(UN UOMO DA RISPETTARE)– 1972
08. サイケデリック・ムード – LUI PER LEI – 1971 ※初商品化
09.逃げる – L’AUTOMOBILE – 1971
10. サイケデリック・ジュークボックス – 映画『恐怖に襲われた街』(PEUR SUR LA VILLE)– 1975
11. 作られた恐怖 – 映画『Weak Spot』(LA SMAGLIATURA)– 1975
12. 黙り込むエッダ – LUI PER LEI – 1971 ※初商品化
13. そんなのありえない – 映画『My Dear Killer』MIO CARO ASSASSINO - 1972
14. イート・イット (シングル・ヴァージョン) – EAT IT – 1969
15. 隠された闇 –映画『愛と性の時』(QUANDO L’AMORE e SENSUALITA)– 1973
16. 私たちのドラマ – 映画『略奪しろ、抵抗せよ、殺せ!』(SPOGLIATI, PROTESTA, UCCIDI )– 1972
17. 彼女のために彼がいる – SENZA SAPERE NIENTE DI LEI – 1969
18. 車輪のビート – L’AUTOMOBILE – 1971 ※初商品化
19. スターク・システム (ロック・バージョン) – STARK SYSTEM – 1980
20.シチリア人の一族 (テーマ No. 5) - 映画『シシリアン』(IL CLAN DEI SICILIANI)– 1969 ※初商品化
21. ルネ・ラ・カンネ – 映画『シルビア・クリステルの ピンク泥棒』(RENE LA CANNE)– 1977
22. 午後10時 – SAN BABILA ORE 20: UN DELITTO INUTILE – 1976
23. 暗闇でスリップ – 映画『UCCIDETE IL VITELLO GRASSO E ARROSTITELO』– 1970 ※日本盤限定ボーナス・トラック
24. 街のシンフォニー - Seq. 4 – 映画『コップキラー』COPKILLER – 1983
25. 割り当て – 映画『ザ・ビッグマン』(UN UOMO DA RISPETTARE)– 1972
26. 不道徳 (New Edit) – L’IMMORALITA – 1978
27. 致命的な追求 – 映画『Black Belly of the Tarantula』(LA TARANTOLA DAL VENTRE NERO)– 1971 ※初商品化
28. 黒点 (シングル・ヴァージョン) – 映画『炎のいけにえ』(MACCHIE SOLARI)– 1974

◆エンニオ・モリコーネ プロフィール

1928年11月10日、ローマに生まれる。60年以上にわたるキャリアの中で600以上の作品を残した、映画音楽の巨匠。ローマのサンタ・チェチーリア音楽院でゴッフレド・ペトラッシに作曲技法を学び、作曲家としてテレビ・ラジオ等の音楽を担当。1960年代からセルジオ・レオーネ監督とのコンビによる数々の「マカロニ・ウェスタン」作品で頭角を現した。1986年の『ミッション』以降はイタリア国外でも評価が高まり、1987年の『アンタッチャブル』でグラミー賞を受賞。1989年には『ニュー・シネマ・パラダイス』で世界的な知名度を獲得する。日本でも2003年にNHK大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』の音楽を担当した。2007年にはアカデミー賞名誉賞を受賞。2016年、『ヘイトフル・エイト』でアカデミー賞作曲賞を受賞。2017年にはイタリア共和国功労勲章を受章するなど晩年においても目覚ましい活躍を続けた。2020年7月6日、ローマの病院で死去。享年91歳だった。

 

◆エンニオ・モリコーネ・リンク情報

ユニバーサル・ミュージック

本国公式HP

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商品詳細
エンニオ・モリコーネ
『モリコーネ 60』

CD(2016/11/11)¥3,000
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