【ミュージック・ライフ写真館】追悼エディ・ヴァン・ヘイレン第2弾【ML Imagesライブラリー】

【ミュージック・ライフ写真館/ML Imagesライブラリー 撮影:長谷部 宏、デヴィッド・タン pix : Koh Hasebe, David Tan / ML images / Shinko Music】

10月6日、エドワード・ヴァン・ヘイレン他界の影響は凄まじいものでした。テレビやスポーツ新聞はもちろん、一般新聞や週刊誌までその死を大きく取り上げ、弊社の写真を使いたいというリクエストも多数いただきました。おそらく皆さんも、彼の在りし日の姿をそこかしこでご覧になったことでしょう。


本日で他界から1ヵ月──さすがに一般メディアの過熱ぶりは収まりましたが、音楽専門メディアでの彼の “革命児” ぶり再検証・確認の作業はまだまだこれからです。MUSIC LIFE CLUBとしても、最初の月命日である本日、「写真館」の第2弾として「『ミュージック・ライフ』が撮影してきたエディの姿」を時系列でご覧いただこうと思います。

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(以下すべての画像はタップ/クリックで拡大できます)

 

前回の、エディ他界時に再公開した「ミュージック・ライフ写真館」(10月7日MLCニュース)の際に冒頭で一覧にした、ヴァン・ヘイレンが表紙を飾ったこれまでの『ミュージック・ライフ』から、最初の2点はその一番最初、1978年7月号表紙のフォト・セッションからのアウトテイクより。実は当時この号が店頭に並んでいたのはまさに初来日の真っ最中で、公演日程と月刊誌としての発売日の兼ね合いから、滞在中の彼らの様子を掲載するのはどうしても翌月号になってしまうという日程の関係上、「ならば先回りして現地での撮り下ろし写真を来日の熱狂の真っ最中に投下してしまえ!」……となったものと思われます。続く2枚も1978年、少し時期をあけての4人。時期的にさほど差がないため見た目はほとんど変わりません。いずれもニューヨークでのデヴィッド・タン氏によるショット。

続いては1978年6月17日から27日にかけて2週間以上にもわたった、最初の来日公演より。エディに絞って前回ご覧に入れていないものからのセレクションです。

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お次も前回お目にかけた1978年6月初来日時より、こちらはオフステージでの特写アウトテイク集。東映撮影所での “文太兄さんセッション” より。オープンセットでのマイケルとの2ショット、4人で塀によじ登っての大サービス・カット、加えてアレックスとの兄弟2ショット。そして同年公開の『トラック野郎 突撃一番星』で使用された一番星号、さらには菅原文太さんにもご登場いただいてのカットなど。アウトテイクはたくさんあります。

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東映撮影所でのセッション、最後はエディ劇場。小道具のから傘を手にし、カメラに向かってやっぱりサービス。この明るさは後に戦略的なキャラ作りであったことが明かされますが、しかしこの笑顔はエディのトレードマークでもありました。エディ当時23歳。

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お次は2度目の日本ツアーとなる翌1979年の来日公演より、まずはオフステージの姿から、大阪城公園でローラースケートに興じるグループの撮影。『ミュージック・ライフ』本誌にも使用されていますが、当時すでに別冊が予定されていたことから、相当数の写真が残されています。この時一緒に写真に収まっている少年たちも、今では50代〜そろそろ還暦かという世代。

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こちらも1979年の来日公演よりオフステージのカット集。最初の2点は大阪へ向かう新幹線の車中、ここでも彼らは大騒ぎだったようで、よく警察を呼ばれなかったものです。続いてスタジオでのキメキメ・セッション。こういう場ではさすがにお行儀も悪くないものの、最後は悪名高いかのハンバーガー・セッションより。メンバーのちょっとした思いつきから始まったものですが、撮影終了後スタジオのスタッフの怒りは激烈なものだったとのことです。当然ですね……。それに食べ物を粗末にしてはいけません。

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そして1979年のステージより、エディに絞ってセレクトしました。ここまでのショットは、弊社刊『ヴァン・ヘイレン ライヴ・ツアー・イン・ジャパン 1978 & 1979』にまとめられていますので、物足りない!という方はぜひそちらもどうぞ。

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この後もヴァン・ヘイレンの世界的快進撃は続き、「ジャンプ」に象徴される1984年のアルバム『1984』で頂点を迎えます。しかし直後、突然のデイヴ・リー・ロスの脱退、しかもその後任にはすでにソロとしてキャリアを築きていたサミー・ヘイガーということで、二度驚かされたものです。次の作品はサミー加入後最初の作品となる『5015』、3度めの来日はそれを経てのものでした。

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最初の2枚は1989年1月、日本武道館でのステージよりサミーとの2ショット。続いて新幹線の車中、デビュー間もない頃に比べると笑顔は変わりませんが、キャラ的にという意味だけでなく、文字通り大人になったことが窺えます。このあとサミーとは1995年にも来日しますが、その後間も無く3代めのヴォーカリスト、ゲイリー・シェローンに交代。1998年にそのパーソネルで来日するものの、99年にはそのシェローンも脱退、事実上の活動休止状態に。エディの癌が最初に伝えられたのはこの頃のことです。

21世紀に入ると、サミーの復帰/脱退〜ベーシストがマイケル・アンソニーからエディの息子ウルフギャングへの交代〜デイヴの復帰、新作『ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース』発売、ツアーの発表/キャンセルなど話題としては尽きない反面、その裏には常にエディの病が付きまとっていたことでしょう。2012年には来日公演が発表されるもエディの大腸憩室炎の手術のため翌2013年に延期に。これが最後の来日公演となります(ただしこのツアーはアーティスト側の意向ということで撮影が許されており、現在もYouTubeで複数観ることができます)。──それからまだたった7年。享年65というのは、やはり早すぎるとしか言いようがありません。

最後に。初来日時、1978年のエディのポートレートでお別れしましょう。エディさん、安らかにお休みください。我々はこの先もずっとあなたの作った音楽を聴き続けて参ります。

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1960〜90年代にかけて、雑誌『ミュージック・ライフ』は、フォトグラファー長谷部 宏氏を中心にした撮影陣で、数多くの海外アーティストの写真を撮り続けて来ました。60年代にはビートルズ、70年代にはクイーン、KISS、チープ・トリック、ジャパン、80年代にはボン・ジョヴィやデュラン・デュラン……などなど、撮りためたポジ・フィルムやプリントは、数十万枚にも及ぶ量になります。しかもその貴重さは世界的レベルのため、海外からのリクエストも絶え間なく寄せられています。

現在我々は、そのコレクションを「ML Images」と名付け、膨大な量の写真を地道に整理整頓しつつ、貸し出すサービスを行なっており、ライブラリへアップロード済みの画像は目下約3万点で、現在も増え続けております。ご利用をご希望のメディア/展示スペースの方は、弊社までご連絡いただければ、具体的なご希望がない場合でもスタッフがお応えいたします。お気軽にご相談ください。メールはこちらから。

※個人の方へのご提供は行なっておりません。
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