ユーライア・ヒープの共同創設者、ケン・ヘンズレーが75歳で死去

1945年にロンドン南東部のプラムステッドに生まれたヘンズレーは、12歳でギターを弾き始め、1965年にザ・ゴッズ（The Gods）を結成。ゴッズには、後にストーンズのメンバーとなるミック・テイラーや、エマーソン、レイク＆パーマーのグレッグ・レイク、ユーライア・ヒープとオジーのバンドで活躍する故リー・カースレイク（9月23日MLCニュース参照）が参加していました。

ユーライア・ヒープには、1969年の結成時から1980年まで在籍し、バンドが発表した13枚のアルバムに参加、ヘンズレーは大半の曲を作曲または共同作曲し、「Lady in Black」や「Look at Yourself」などではリード・ヴォーカルも担当していました。

1980年に脱退してからはアメリカに移住し、サザン・ロック・バンドのブラックフット（Blackfoot）に加入したほか、W.A.S.P.やシンデレラのキーボーディストとしても活躍、多くのアルバムに貢献し、ソロ活動も続けていました。

また最近では、回顧録『My Book of Answers』の執筆を終え、来年の2月に発売が決まっていました。
 

ケンズレーの訃報を受け、ユーライア・ヒープのミック・ボックスは次の声明を発表しています。

「今朝、ケンのマネージャーから、彼が亡くなったという衝撃的なニュースが届きました。昨夜、ケンがユーライア・ヒープの50周年記念ボックスセットを開封するビデオを見終わったばかりだったのです。その映像では間違いなく元気そうに見え、ユーライア・ヒープ時代の自分に満足しているようだったので、今朝の訃報はなおさらショックです。

僕らは常にベスト・フレンズではなかったかもしれませんが、彼と分かち合った素晴らしい時代もあり、それを忘れることはありません。

ケンはユーライア・ヒープで素晴らしい曲を書き、それは永遠に人々の心の中に音楽的遺産として残ります。彼が歌詞とメロディを通じて伝えたことは時代を超えて生き続け、バンドのパワーとケミストリーが曲に命を吹き込み、夢でしかなかった成功を手にすることが出来ました。

ご家族と奥さんのモニカに心からお悔やみを申し上げるとともに、彼のご冥福をお祈りいたします。 ミック」