モット・ザ・フープルのキーボーディスト、ミック・ボルトンが72歳で死去

 
モット・ザ・フープルやデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズなどで活躍したキーボーディストのミック・ボルトン(Mick Bolton)が1月1日、就寝中に亡くなりました。享年72。

この日、71歳の誕生日を迎えた元バンド仲間のモーガン・フィッシャーがSNSで訃報を伝えています。

1948年に英ランカシャーで生まれたボルトンは11歳でピアノを弾き始め、1971年に地元のブルース・バンド、ブラインド・アイに参加した後、1973年にモット・ザ・フープルのピアニストとしてオーディションを受けました。しかしながら、ピアニストはモーガン・フィッシャーに決まり、その数日後ハモンド・オルガン奏者としてバンドに参加することになりました。

バンドは同年、REOスピードワゴンとジョー・ウォルシュを前座にUSツアーを行ない、続く1974年のUKツアーには、クイーンが前座として同行しました。ボルトンは、このUKツアーを最後に個人的な理由でバンドを脱退しましたが、バンド1974年のライヴ・アルバム『Live』にボルトンの演奏が収録されています。

その後ボルトンは、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズがアルバム『Don’t Stand Me Down』(1984年)のために募集していたピアニストのオーディションを受けましたが合格せず、その1ヵ月後に同アルバムを再レコーディングする際にバンドのマネージャーから声が掛り、ピアニストとして参加しました。

また、ボルトンのバイオグラフィによると、1986年にはリンダ・マッカートニーから依頼され、数年間にわたり月に数回サセックスの農場に出向き、彼女にキーボードのレッスンをしていたそうで、彼女のアルバム『Wide Prairie』に収録された「Endless Days」では、ボルトンがブリッジ・セクションを書いたそうです。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
Mott The Hoople
Roll Away The Stone
(Live TOTP 1973)
Mick Bolton
The Waltz by Dexys Midnight Runners
Endless Days
Linda McCartney『Wide Prairie』
(Parlophone)1998年
 Paul Brady『Primitive Dance』
(Mercury)1987年
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