新連載・FM COCOLO『Vintage Hits Parade』月イチ企画【MLC森田編集長 今月の一冊】〜第1回『レジェンダリー・ドラマー 特集:テリー・ボジオ』

関西圏で受信可能なFM COCOLOで大好評放送中の番組『Vintage Hits Parade』(毎週日曜 21:00-23:00/DJ 加美幸伸)は、洋楽が熱かった60〜80年代の名曲を、日本でのヒット曲を中心に、その時代背景やエピソードを加え、新たな魅力とともに楽しめる2時間生放送の音楽番組。
実は同番組内には、MUSIC LIFE CLUBがコラボしている、その名も “MUSIC LIFE VINTAGE” というコーナーがあります。その “MUSIC LIFE VINTAGE” の毎月最終週放送回では、MUSIC LIFE CLUB現編集長:森田がコメント出演、おススメの書籍とそれにまつわるエピソードを語る【森田編集長の今月の1冊】をやっているのですが、本日よりその内容を当サイトにて随時公開してまいります。
なおインターネットラジオ「radiko」でも試聴可能。関西圏以外の方は「radikoプレミアム」での試聴可能となります。
番組HP
FM COCOLO『Vintage Hits Parade』
(DJ 加美幸伸 / 毎週日曜 21:00-23:00 / 関西圏:76.5MHz / radikoでも試聴可能)
森田編集長 今月の一冊
『レジェンダリー・ドラマー 特集:テリー・ボジオ』


レジェンダリー・ドラマー 特集●テリー・ボジオ〈シンコー・ミュージック・ムック〉
2,750円
今回はアーティスト本人と編集部とで一緒に作った本を紹介します。私も、この本の企画が出た時に、「本当に大丈夫なのか?」と一瞬思ったんですが、よくよくテリー・ボジオのキャリアを見ますと、一番最初がフランク・ザッパ、そしてU.K.、ミッシング・パーソンズから、トニー・レヴィンと組んだバンドですとか、本当に実力者であることがよく分かるんです。キャリアを知って、そう言えばフランク・ザッパの有名なアルバムでドラムを叩いていたし、来日公演でもドラムを叩いていたのがテリー・ボジオだということを知りまして、ちょっとビックリしました。
この本はそういった彼のキャリアをすべて網羅した上で、さらに彼のドラム・キットですとか奏法、関わったミュージシャンのコメントなど掲載しています。また、テリー・ボジオの娘さん、ALDIOUSというガールズ・メタルのバンドでドラマーのマリナさん。彼女は義理の娘さんになりますが、最近は一緒にメディアに出て話題にもなったりしています。そんな彼女からのコメントもあります。
で、彼のキャリアを見ますと、フランク・ザッパの前に、かなり有名なジャズ・ドラマーに学んでいたんですね。元々そういうジャズの領域と、当然フランク・ザッパですからロックの領域と現代音楽的な領域と。すべて学んできたようなところがあって、ロック・ミュージシャンとしては珍しいキャリアを持っているんじゃないかと思います。彼は日本と海外とを行ったり来たりしてプレーを続けているわけですけど、彼のドラム・キットの凄さ、ほとんど要塞のようなドラム・キットのセッティングも事細かに触れられています。そういった所も、この本の見所になっています。
特に私がビックリしたのはフランク・ザッパ初来日1976年時、フランク・ザッパは一度しか来日していませんが、その時内田裕也さんが自費でお金を出して呼んだというエピソードが今回この本で明かされています。その来日時に浅草の松葉屋というお店で、いわゆる花魁の格好をした女性達を呼んで開いた有名な記者会見があるんですけど、その写真は昔MUSIC LIFEではほんの数点しか掲載していなかったんですが、今回何点も掲載されていて、そこに確かにテリー・ボジオの顔も写っています。そうした珍しい写真も含めてこの本は、おそらくテリー・ボジオに関しては、世界でまず間違いなくナンバー・ワンの本になっていると思いますので、ぜひ手に取ってみてください。
テリーが前の奥さん、デイル・ボジオと組んだミッシング・パーソンズは本人も語っていますけど、実力だけでなくポップ・フィールドの表舞台に出ていきたいということがあってのバンドで、テリー・ボジオ自身はもちろんテクニックもありますし、ウォーレン・ククルロもギターで有名なプレイヤーですし、一方デイル・ボジオは初めてのヴォーカルで、レコード聴いた事ある人は分かると思いますが、非常に奇妙奇天烈な声をしているんですね。それがまた特に目立って、実際レコードもすごく売れました。そこでテリー・ボジオの名前が一気に浮上したという経緯があります。実際私も彼の名前を意識したのはこの時が実は初めてでした。そのキャリアを辿って「こんな道のりを経て来ていたのか」と知ったわけです。いずれにしてもミッシング・パーソンズはもうないバンドですが、そちらも一度耳にしていただけたらと思います。
この本はそういった彼のキャリアをすべて網羅した上で、さらに彼のドラム・キットですとか奏法、関わったミュージシャンのコメントなど掲載しています。また、テリー・ボジオの娘さん、ALDIOUSというガールズ・メタルのバンドでドラマーのマリナさん。彼女は義理の娘さんになりますが、最近は一緒にメディアに出て話題にもなったりしています。そんな彼女からのコメントもあります。
で、彼のキャリアを見ますと、フランク・ザッパの前に、かなり有名なジャズ・ドラマーに学んでいたんですね。元々そういうジャズの領域と、当然フランク・ザッパですからロックの領域と現代音楽的な領域と。すべて学んできたようなところがあって、ロック・ミュージシャンとしては珍しいキャリアを持っているんじゃないかと思います。彼は日本と海外とを行ったり来たりしてプレーを続けているわけですけど、彼のドラム・キットの凄さ、ほとんど要塞のようなドラム・キットのセッティングも事細かに触れられています。そういった所も、この本の見所になっています。
特に私がビックリしたのはフランク・ザッパ初来日1976年時、フランク・ザッパは一度しか来日していませんが、その時内田裕也さんが自費でお金を出して呼んだというエピソードが今回この本で明かされています。その来日時に浅草の松葉屋というお店で、いわゆる花魁の格好をした女性達を呼んで開いた有名な記者会見があるんですけど、その写真は昔MUSIC LIFEではほんの数点しか掲載していなかったんですが、今回何点も掲載されていて、そこに確かにテリー・ボジオの顔も写っています。そうした珍しい写真も含めてこの本は、おそらくテリー・ボジオに関しては、世界でまず間違いなくナンバー・ワンの本になっていると思いますので、ぜひ手に取ってみてください。
テリーが前の奥さん、デイル・ボジオと組んだミッシング・パーソンズは本人も語っていますけど、実力だけでなくポップ・フィールドの表舞台に出ていきたいということがあってのバンドで、テリー・ボジオ自身はもちろんテクニックもありますし、ウォーレン・ククルロもギターで有名なプレイヤーですし、一方デイル・ボジオは初めてのヴォーカルで、レコード聴いた事ある人は分かると思いますが、非常に奇妙奇天烈な声をしているんですね。それがまた特に目立って、実際レコードもすごく売れました。そこでテリー・ボジオの名前が一気に浮上したという経緯があります。実際私も彼の名前を意識したのはこの時が実は初めてでした。そのキャリアを辿って「こんな道のりを経て来ていたのか」と知ったわけです。いずれにしてもミッシング・パーソンズはもうないバンドですが、そちらも一度耳にしていただけたらと思います。



この記事についてのコメントコメントを投稿
この記事へのコメントはまだありません




RELATED POSTS
関連記事
-
2025.05.09 米シンガー/ソングライター、ジル・ソビュールが66歳で死去
-
2025.05.07 2025年4月に他界したミュージシャン及び音楽関係者
-
2025.04.30 ジ・アラームのフロントマン、マイク・ピーターズが66歳で死去
-
2025.04.28 ペル・ウブのフロントマン、デヴィッド・トーマスが71歳で死去
-
2025.04.23 クイーンやカーズの伝説的プロデューサー、ロイ・トーマス・ベイカーが78歳で死去
-
2025.04.18 元ジューダス・プリーストのドラマー、レス・ビンクスが73歳で死去
-
2025.04.18 元リトル・リヴァー・バンドのベーシスト、ロジャー・マクラクランが71歳で死去
LATEST POSTS
最新記事