元モントローズのヴォーカリスト、ボブ・ジェイムスが68歳で死去
下段左がボブ・ジェイムス。同右がロニー・モントローズ。
米ハード・ロック・バンド、モントローズのヴォーカリストで知られたシンガー/ソングライターのロバート・“ボブ”・ジェイムス(Robert ”Bob” James)が、胃潰瘍の合併症によりラスヴェガスの自宅で亡くなりました。享年68。
1952年にオハイオ州で生まれたジェイムスは、1963年にロサンゼルスに移住し、1975年にサミー・ヘイガーの後任としてモントローズに加入したことでブレイクしました。
モントローズでは、1975年のアルバム『Warner Bros. Presents... Montrose』と1976年の『Jump On It』に参加しましたが、1977年初頭に脱退しました。
その後、ジェイムスは以前のオリジナル・バンド、シャッターミンクス(別名スワン)を再結成して活動していましたが、1978年にニューヨークへ移り、元ハンブル・パイのドラマーだったジェリー・シャーリーをフィーチャーしたマグネットに加入し、1979年のアルバム『Worldwide Attraction』に参加しました。この時期には、エアロスミスのマネージャーからスティーヴン・タイラーの後任にならないかとアプローチされたこともあったそうです。
マグネットの解散に続き、1981年頃にはロサンゼルスを拠点にしたプライヴェート・アーミーというバンドを結成し、このバンドには一時期チープ・トリックのメンバーだったピート・コミタや、後にクワイエット・ライオットのリズム・セクションとなるベーシストのルディ・サーゾとドラマーのフランキー・バネリが参加していましたが、1982年に解散しました。
その後、シカゴに移住したジェイムスは、ピート・コミタとUSSAを結成し、このバンドでジェイムスが作曲した「Reach Out」は、チープ・トリックがカヴァーし、1981年のアニメ映画『Heavy Metal』のサントラにもなりました。
ジェイムスは1982年にUSSAを脱退した後ロサンゼルスへ戻り、90年代初期までソングライターとパフォーマーとして活動し、その後はメカニカル・エンジニアリングの仕事と不動産投資を生業にしていましたが、2013年7月に自身のオリジナル曲「Diamond in the Rough」のミュージック・ビデオをリリースしました。
また2017年には、NAMM(米・楽器の祭典)で開催された故ロニー・モントローズのトリビュート公演「Ronnie Montrose Remembered」に出演し、モントローズのヒット曲を披露していました。
そして今年の初頭には、ジェイムスがシャッターミンクスとスワン時代にレコーディングしていた70年代の未発表アルバム『Dusk Summos the Sky』と『The Lost Album』が、YouTubeにアップロードされたばかりでした。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品情報
モントローズ
『Warner Brothers Presents Montrose』
MP3(2005/2/8)¥1,500
商品情報
モントローズ
『Jump On It』
CD(2015/11/20)輸入盤
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