トニー・アレンの遺作『ゼア・イズ・ノー・エンド』から、サンパ・ザ・グレイトをフィーチャーした「スタンブリング・ダウン」先行配信スタート! MVも公開


〈以下メイカー・インフォメーションより〉
ブライアン・イーノをして「史上最高のドラマー」と言わしめたアフロビートの帝王トニー・アレン。4月30日にリリースされる彼のニュー・アルバムにして遺作となる『ゼア・イズ・ノー・エンド』から、「スタンブリング・ダウン (feat. サンパ・ザ・グレイト)」が先行リリース第2弾として配信スタートし、ミュージック・ビデオも公開された。
「スタンブリング・ダウン」はアルバムの2曲目に収録されており、ヘヴィな重低音とトニーのドラム、パーカッションによるリズム・セクションの上をサンパ・ザ・グレイト(下写真)のテクニカルで浮遊感あるフロウが強い印象を残すトラックだ。ザンビア共和国出身で最近はNPRの「Tiny Desk(Home)Concert」にも出演し大きな反響を呼ぶなど世界的に人気を集めるサンパだが、最初で最後となった今回のトニーとの共演について、「トニーはアフリカの音楽に対する捉え方を世界的に変えた一人だし、私も彼にインスパイアされ続けて自分の音楽を創り上げていくことが出来たと思う」と語っている。

今回のアルバムについて、プロデューサーのヴィンセント・テーガーは「私にとってトニーは、言葉抜きで色々なことを教えてくれる教師のような存在だった。亡くなってなおアーティストとしての素晴らしいヴィジョンに満ちているドラマーであり守護者だ」とコメントしている。また、「コズモシス」に参加したナイジェリアの詩人/小説家であるベン・オクリは「トニーはあと150年ほど生きて、新たな音楽の世界を創り上げていけるような人でした。彼は自身の芸術のシャーマン的な存在となったのです。彼は自分自身、そして自身のマインドをよく理解していました。彼はこのアルバムを若い世代のエネルギーへと開放したかったのです。そして彼は自身のシンプルなビートで、まるで偉大な数学者や科学者が新たな世界への数式を発見するかのように、素晴らしいキャンバスを描きあげたのです」とコメントしている。

トニー・アレン
『ゼア・イズ・ノー・エンド』(SHM-CD)
CD(2021/4/30)¥2,860
2. スタンブリング・ダウン (feat. サンパ・ザ・グレイト) Stumbling Down (feat. Sampa The Great)
3. クラッシュド・グレープス (feat. ロード・ジャー=モンテ・オグボン) Crushed Grapes (feat. Lord Jah-Monte Ogbon)
4. トレ・マニフィーク (feat. ツナミ) Très Magnifique (feat. Tsunami)
5. マウ・マウ (feat. ナー・イート) Mau Mau (feat. Nah Eeto)
6. クーンタ・キンテ (feat. ゼルーパーズ) Coonta Kinte (feat. Zelooperz)
7. リッチ・ブラック (feat. コリアタウン・オディティ) Rich Black (feat. Koreatown Oddity)
8. ワン・インナ・ミリオン (feat. ラヴァ・ラ・ルー) One Inna Million (feat. Lava La Rue)
9. ギャング・オン・ホリデイ (エム・アイ・ゴー・ウィー?) (feat. ジェレマイア・ジェイ) Gang On Holiday (Em I Go We?) (feat. Jeremiah Jae)
10. ディア・イン・ヘッドライツ (feat. ダニー・ブラウン) Deer In Headlights (feat. Danny Brown)
11. ハート・ユア・ソウル (feat. ネイト・ボーン) Hurt Your Soul (feat. Nate Bone)
12. マイ・オウン (feat. マーロウ) My Own (feat. Marlowe)
13. コズモシス (feat. ベン・オクリ & スケプタ) Cosmosis (feat. Ben Okri & Skepta)
14. ゼア・イズ・ノー・エンド There’s No End
15. コズモシス (インストゥルメンタル) Cosmosis (Instrumental) ※日本盤限定ボーナス・トラック

1940年、ナイジェリア生まれのドラマー、作曲家。
アート・ブレイキーなどのジャズ・ドラマーから影響を受け、1964年にフェラ・クティのバンドのオーディションに合格。以降彼の右腕として活動を開始。独特のグルーヴでアフロビートの確立に大きく寄与した。
1970年代にクティはアフリカ70を結成。彼のプロデュースのもと3枚のアルバムを制作し、トニーは全ての作品に参加した。
1980年代からはクティの元を離れ、自身のバンド「トニー・アレン・アンド・アフロ・メッセンジャーズ」を結成。アルバム『Discrimination』を制作後、パリへ移住する。
1990年代以降は主にセッション・ミュージシャンとして活動。ブラーのデーモン・アルバーンやレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー、ザ・クラッシュのポール・シムノンらと「The Good, the Bad and the Queen」を制作するなど多くのアーティストと共演し活躍を続け、ブライアン・イーノをして「史上最高のドラマー」と言わしめた。
2012年にはデーモン・アルバーン、フリーと「Rocketjuice and the Moon」を結成してアルバムをリリース。晩年はアート・ブレイキーのトリビュートやジェフ・ミルズとのコラボレーションなど冒険心溢れるプロジェクトを展開。
2020年4月30日、パリで死去。79歳だった。
【トニー・アレン各種リンク】
・ユニバーサル・ミュージック
・Twitter
・Facebook
・YouTube チャンネル


この記事へのコメントはまだありません




RELATED POSTS
関連記事
-
2025.05.07 2025年4月に他界したミュージシャン及び音楽関係者
-
2025.04.30 ジ・アラームのフロントマン、マイク・ピーターズが66歳で死去
-
2025.04.28 ペル・ウブのフロントマン、デヴィッド・トーマスが71歳で死去
-
2025.04.23 クイーンやカーズの伝説的プロデューサー、ロイ・トーマス・ベイカーが78歳で死去
-
2025.04.18 元ジューダス・プリーストのドラマー、レス・ビンクスが73歳で死去
-
2025.04.18 元リトル・リヴァー・バンドのベーシスト、ロジャー・マクラクランが71歳で死去
-
2025.04.15 ジャマイカの伝説的レゲエ・シンガー、マックス・ロメオが80歳で死去
LATEST POSTS
最新記事