米フォーク・シンガー／ソングライターのパトリック・スカイが死去

ジョージア州生まれのスカイは、アイリッシュとネイティヴ・アメリカンの系統を引き、ルイジアナ州で過ごした子供時代にギター、バンジョー、ハーモニカを習得しました。

60年代初期に陸軍に入隊した後、ニューヨークへ移住したスカイは、トラディショナル・フォーク・ソングを演奏し始め、自身のオリジナル曲が徐々に話題となりました。

グリニッチ・ヴィレッジでのフォーク・ブームの中、スカイは1965年のデビュー・アルバム『Patrick Sky』に続いて数々のアルバムが高く評価され、バフィー・セント・メリーやエリック・アンダースン、ブルース・シンガーのミシシッピ・ジョン・ハートをはじめとする多くのミュージシャンと共演していました。

しかしながら、1971年にレコーディングしたアルバム『Songs That Made America Famous』は、道徳的に不適切で過激な歌詞で物議を醸し、メジャー・レーベルが発売に難色を示したため、1973年までリリースされませんでした。その後、音楽業界に嫌気がさしたスカイは、徐々にアイリッシュ・トラディショナル・ミュージックへと移行し、アイルランドのバグパイク「ユイリーン・パイプ」を構築した専門家／パフォーマーとして認められ、この楽器に関する本も何冊か出版しています。

スカイは音楽業界に幻滅したと語っていたものの、2000年代まで妻のキャシーとパフォーマンスやレコーディングを続けていました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。