カンサスのヴァイオリニスト、ロビー・スタインハートが71歳で死去
カンサスの創設メンバーでヴァイオリニスト/シンガーのロビー・スタインハート(Robby Steinhardt)が7月17日、フロリダ州タンパの病院で急性膵炎の合併症により71歳で亡くなりました。
妻のシンディによると、スタインハートはプロデューサーのマイケル・フランクリンと初のソロ・アルバムをレコーディングしたばかりで、フランクリンはスタインハートのカムバックをサポートするために有名ミュージシャンたちを集めていたそうです。スタインハートは8月にツアーを予定していましたが、5月に入院して以来回復することはありませんでした。
スタインハートの訃報を受け、カンサスはバンドのFacebookページで次のようにコメントしています。
「バンドの新旧メンバー全員が、バンド仲間で友人だったロビー・スタインハートの訃報に深い哀悼を捧げています。ロビーはこれからも我々の魂と記憶、音楽の中で生き続けることでしょう」

シカゴで生まれ、カンザス州のローレンスで育ったスタインハートは、8歳からヴァイオリンを習い始め、高校時代からコンサートマスター(首席第一ヴァイオリニスト)を務めていました。
スタインハートが1972年に加入したホワイト・クローヴァーというバンドが1973年にカンサスに改名し、1974年にデビュー・アルバム『Kansas』を発表しました。
スタインハートは、カンサス1977年の代表曲「Dust in The Wind(すべては風の中に)」や「Point Of Know Return(暗黒への曳航)」、1976年の「Carry On Wayward Son(永遠の序曲)」などでヴァイオリンとヴォーカルを担当し、カンサス1982年のアルバム『Vinyl Confessions』まで在籍していましたが、1983年に個人的な理由からバンドを脱退しました。
その後は、スタインハート・ムーンという自身のバンドを結成したほか、1990年から1996年までストームブリンガー・バンドのメンバーとして活動していました。
翌1997年に再びカンサスに加入し、ツアーではヴァイオリニスト、セカンド・ヴォーカリスト、ライヴのMCという3役をこなしていましたが、年間100公演を行なう過酷なツアー・スケジュールを理由に、2006年に再び脱退しました。
2018年には、プロデューサーのマイケル・フランクリンから依頼され、ジョン・アンダーソン(イエス)のソロ・アルバム『1000 Hands : Chapter One』(2018年12月27日MLCニュース参照)に収録された「Activate」で演奏しています。
安らかなる眠りをお祈りいたします。

Kansas
『Kansas Original Album Classics』
5CDs(2009/9/25)輸入盤


カンサス
『ポイント・オブ・ノウ・リターン・ライヴ&ビヨンド〜「暗黒への曳航」アニヴァーサリー・ライヴ』
CD(2021/6/23)¥3,250

Kansas
『The Absence Of Presence』
CD(2020/06/26)輸入盤
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