KISSやボン・ジョヴィ、ラッシュらのMVを手掛けた音楽ビデオ監督のマーティン・カハンが74歳で死去

KISSやボン・ジョヴィ、ラッシュ、モトリー・クルーなど、80～90年代に多くのミュージック・ビデオを手掛けた音楽ビデオ監督のマーティン・カハン（Martin Kahan）が7月18日、ニュージャージー州でガンにより74歳で亡くなりました。

カハンは80年代初頭からキャリアをスタートさせ、ラッシュの「Tom Sawyer」「Limelight」「Red Barchetta」「Freewill」のプロモーション用ライヴ・ビデオを監督した後、地元のNYCに戻り、スキャンダルの「Love’s Gota Line on You」や、イアン・ハンターの「All the Good Ones Are Taken」、ラヴァーボーイの「Queen of the Broken Hearts」、エディ・マネーの「The Big Crash」など、コロンビア・レコードの所属アーティストらのMVを手掛けました。

その後、自身のプロダクション会社を設立してからは、モトリー・クルーの「Too Young to Fall in Love」や、スコーピオンズの「I’m Leaving You」、ボン・ジョヴィの「In and Out of Love」「She Don’t Know Me」、ジミー・ペイジとポール・ロジャースのバンド、ザ・ファームの「Satisfaction Guaranteed」、KISSが初めてノーメイクで出演した1983年のミュージック・ビデオ「Lick It Up」なども手掛けていました。

しかしながら、カハンはロックを専門にしていた訳ではなく、90年代からはカントリーのビデオも担当するようになり、彼が手掛けたアラン・ジャクソンのMV「Chattahoochee」は、最も広く視聴された作品の一つになりました。

カハンが最後に手掛けたのは、2000年に制作したケニー・チェズニー（カントリー歌手）の「I Lost It」でした。

安らかなる眠りをお祈りいたします。