ブラック・オーク・アーカンソーのギタリスト、リッキー・リー・レイノルズが72歳で死去

米サザン・ロック・バンド、ブラック・オーク・アーカンソー(Black Ark Arkansas)のギタリストだったリッキー・リー・レイノルズ(Rickie Lee Reynolds)が9月5日、72歳で死去しました。

娘のアンバーがフェイスブックで訃報を伝えており、レイノルズは新型コロナで入院した後、腎不全と心不全により亡くなったそうです。
「残念ながら今朝、彼は再び心不全をおこし、蘇生することができませんでした。私たち全員が、この大きな喪失感に打ちひしがれ、彼のいなくなった世界が以前よりも冷たく、空虚に感じられます。彼がこの世に与えた愛情を忘れないために、本日黙祷をささげてください。そして、私たちが困った時に彼が与えてくれた素晴らしい思いやりに報いるために、お時間をください」
ブラック・オーク・アーカンソーは、アーカンソー州のブラック・オークに住んでいた高校時代の友人たちが結成したバンドで、1963年の結成当初から1969年まで、ザ・ノーバディ・エルス(The Knowbody Else)と名乗っていました。オリジナル・メンバーには、レイノルズのほか、ロニー・スミス(vo)、スタンレー・ナイト(g)、ハーヴェイ・ジェット(g)、パット・ドハーティ(b)、ウェイン・エヴァンス(ds)らが顔を揃えていましたが、ヴォーカリストのスミスは、すぐにフロントマンの座を明け渡し、ジム・マングラムが後任になって以降、バンドのステージ・マネージャーを務めていました。

バンドは1971年にデビュー・アルバム『Black Ark Arkansas』を発表、同作には「Hot and Nasty」や「Lord Have Mercy On My Soul」「Uncle Lijiah」「When Electricity Came To Arkansas」など、バンドの代表曲が収録されていました。このアルバムは、当時のビルボード200チャートで127位でしたが、最終的にはゴールド・ディスクに認定されています。

その後、バンドは5年間で8枚ものスタジオ・アルバムをリリースし、ビルボード・チャートで25位を記録したR&B曲「Jim Dandy」を収録した1973年のアルバム『High on the Hog』が、バンドのキャリアにおいて最も商業的に成功しました。

ロックとカントリー、ブルース、ゴスペルに影響されたサウンドと、ダイナミックなライヴで知られたバンドは、70年代を通じてアリーナを満員にし、当時のブルース・スプリングスティーンやテッド・ニュージェント、トッド・ラングレン、エアロスミス、イーグルスらが、彼らの前座を務めていました。

レイノルズは、1976年のアルバム『Balls of Fire』発表後に脱退しましたが、1984年に再び加入し、亡くなるまでバンドのツアーとレコーディングに参加、バンドは2019年に最新アルバム『Underdog Heroes』をリリースしています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
Black Oak Arkansas / Jim Dandy... to the Rescue
1974 California
商品詳細
Black Oak Arkansas
『Hot And Nasty : The Best Of Black Oak Arkansas』


MP3(2005/8/23)¥2,000
商品詳細
Black Oak Arkansas
『Underdog Heroes』


CD(2019/5/17)輸入盤
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