リック・ウェイクマンのベーシスト、ロジャー・ニューウェルが73歳で死去

リック・ウェイクマンがソロ活動のために結成したバンド、イングリッシュ・ロック・アンサンブル(The English Rock Ensemble)のベーシストだったロジャー・ニューウェル(Roger Newell)が9月10日、長年心臓病を患った末、大動脈瘤のため73歳で死去しました。
ニューウェルは、友人たちと英バッキンガムシャーのパブでジャムをしていた時にウェイクマンと知り合い、ある晩、彼らのセッションにキーボードで参加して楽しんだウェイクマンが、それを機に1974年のアルバム『Journey To the Centre of the Earth』(邦題『地底探検』)に彼らの大半を参加させました。

ニューウェルは、同アルバムに続き、ウェイクマン1975年の『The Myths and Legends of King Arthur and the Knights of the Round Table』(邦題『アーサー王と円卓の騎士たち』)や、1976年の『No Earthy Connection』(邦題『神秘への旅路』)で演奏し、アルバムのツアーにも参加していました。
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Rick Wakeman
『Journey To The Centre Of The Earth』


CD(2016/5/13)輸入盤
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リック・ウェイクマン
『アーサー王と円卓の騎士たち』


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Rick Wakeman
『No Earthly Connection』


CD(2016/12/16)輸入盤
ニューウェルの訃報を受け、ウェイクマンは次のように綴っています。

「ロジャーは、イングリッシュ・ロック・アンサンブルの重要な創設メンバーで、プログレッシヴ・ロックとオーケストラル/シンフォニック・ロックに対する愛情と理解において、彼の右に出る者は一人もいませんでした。彼は熱心で献身的で、一緒にいて楽しい人でした。
ある日曜日、僕ら全員でホルマー・グリーンの今は無きヴァリアント・トゥルーパーでチャリティのために演奏していた時も、マディソン・スクエア・ガーデンで “Journey To the Centre of the Earth” を演奏するためにステージに上がった時も、彼は同じようにハッピーだったのです」

「ロジャーは昔から、ベーシストとしてもっと評価されるべきでした。彼は、“No Earthy Connection” において、記譜とサウンドの両方に素晴らしいアイディアを提供し、その才能は永遠に敬意を表されるものです」

なおニューウェルは、ウェイクマンとの活動以外に、サイケデリック・バンドのレインボー・フォリーや、英ポップ・ロック・シンガー、マーティー・ワイルドのバック・バンドだったワイルドキャッツでもベースを担当しており、ワイルドキャッツも追悼コメントを発表しています。
また、90年代には『Bassist』マガジンの副編集長を務め、亡くなるまで『Guitarist』マガジンに寄稿者として定期的に登場していました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
Rick Wakeman - King Arthur (Live)
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『The Red Planet』


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