ジェイムス・ブラウンのサックス奏者、ピー・ウィー・エリスが80歳で死去

ジェイムス・ブラウンのバンド・リーダーで知られるサックス奏者/作曲家/アレンジャーのピー・ウィー・エリス(Pee Wee Ellis)が9月23日、80歳で死去しました。

エリスの家族がFBで訃報を伝えています。
「ピー・ウィーが昨夜、心臓病の合併症により他界し、大きな悲しみに包まれています。彼の素晴らしい生涯を記念する計画を立てていますので、皆様が彼の音楽に耳を傾け、彼のレガシーを存続して下さることを願っております」
エリスは、ジェイムス・ブラウンの大ヒット曲「Cold Sweat」や「Say It Loud – I’m Black and I’m Proud」の共作/編曲を手掛けたほか、ヴァン・モリソンやジンジャー・ベイカーとも共演していました。

1941年にフロリダ州ブラデントンで生まれたエリスは、10代で家族と共にニューヨーク州ロチェスターへ移住し、ジャズ・ミュージシャンのロン・カーターやチャック・マンジョーネらと演奏していました。1957年にNYCへ移り、サックス奏者のソニー・ロリンズに師事した後、1960年にフロリダへ戻り、バンド・リーダーとして活動していたところ、ジェイムス・ブラウンの目に留まり、1965年から1969年までブラウンと活動していました。

その後NYCへ戻ったエリスは、CITレコードのレーベル「Kudu」でアレンジャー/音楽監督を務め、ジョージ・ベンソンやハンク・クロフォードらとコラボした後、70年代後期にサンフランシスコへ移り、デヴィッド・リーブマンとバンドを結成。1979年~1986年および1995年~1999年まで、ヴァン・モリソンのバンドでアレンジャー/音楽監督を務めていました。

80年代後期には、ジェイムス・ブラウン時代のバンド仲間とJBホーンズを結成し、ファンク・トロンボーン奏者のフレッド・ウェズリーとサックス奏者のメイシオ・パーカーとアルバムをレコーディングしたほか、グループでヨーロッパ・ツアーも行ないました。

1992年以降は、主にザ・ピー・ウィー・エリス・アッセンブリーとして活動し、様々なアーティストとコラボしたエリスは、セッション・プレイヤーとしてもリスペクトされていました。

また2012年からは、ジンジャー・ベイカー率いるジャズ・コンフュージョンのメンバーとして、ツアーを行なっていました。

エリスの訃報を受け、JBのバンド仲間だったブーツィー・コリンズは次のようにコメントしています。
「我々は、またしてもバンド仲間とレジェンドを喪った。60年代にジェイムス・ブラウン・バンドのメンバーだったアルフレッド・“ピー・ウィー”・エリスは、ブラウンの “Cold Sweat” や “Say It Loud” など多くの曲をレコーディングし、ヴァン・モリソンとも仕事をしていた。寡黙な天才で彼のアレンジメントは見事だった。ご家族に祈りを!」

安らかなる眠りをお祈りいたします。
"Say It Loud It Loud
I'm Black & I'm Proud"
Van Morrison - Summertime in England
6/18/1980 - Montreux (OFFICIAL)
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