ステイタス・クォーのオリジナル・ベーシスト、アラン・ランカスターが72歳で死去

英ロック・バンド、ステイタス・クォーの創立メンバー/ベーシストだったアラン・ランカスター(Alan Lancaster)が9月26日、オーストラリア・シドニーの自宅で亡くなりました。享年72。

家族ぐるみの友人で、ジャーナリストのクレイグ・ベネットがSNSで訃報を発表しています。
「彼が大切にしていたご家族からの要望により、私からお知らせいたします。アラン・ランカスターが今朝、シドニーの自宅でご家族に見守られながら他界しました。アランは、多発性硬化症を患っていました」

ベネットによると、ランカスターの病気は、2013年と2014年に行なわれたステイタス・クォーのリユニオン・ツアーの時から、演奏に支障をきたしていたそうです。

1949年にロンドンで生まれたランカスターは、1962年から学友のフランシス・ロッシを中心としたバンドで演奏をはじめ、このバンドが後にスペクトレスになりました。
メンバー・チェンジを繰り返したバンドは、1967年にステイタス・クォーに改名し、1968年にデビュー・アルバムを発表。UKでは、60年代後期から多くのシングルがトップ10入りを果たし、1973年のアルバム『Hello!』がUKチャートの第1位を記録しましたが、アメリカでは1968年のシングル「Pictures of Matchstick Men」がヒットしただけでした。

バンドは1984年に活動を停止したものの、1985年のライヴ・エイドに出演したことを機に活動を再開、同年ニュー・アルバムに取り掛かりましたが、その時点でオーストラリアに住んでいたランカスターは、アルバムを巡りロッシとの関係が悪化し、バンドを脱退しました。

ランカスターは1987年、オーストラリアのバンド、ザ・パーティ・ボーイズに参加し、彼が共同プロデュースしたバンド唯一のアルバム『The Party Boys』は、プラチナ・セールスを達成しました。

翌1988年には、ザ・ボンバーズを結成し、チープ・トリックやアリス・クーパー、スキッド・ロウのオーストラリア・ツアーでサポート・アクトを務めていましたが、バンドは1995年に解散しました。

その後、2010年にステイタス・クォーのオリジナル・ラインナップによるリユニオン・コンサートの話が持ち上がり、ロッシとシドニーで再会したランカスターは、2013年と2014年のリユニオン・ツアーに参加しましたが、2014年4月のダブリン公演がステイタス・クォーとのラスト・パフォーマンスになってしまいました。

ランカスターの訃報を受け、ロッシはFBで次のように綴っています。
「アランの訃報を聞き、非常に残念です。僕らは長年の友人、同僚であり、リック・パーフィットとジョン・コーランと共に、“フランティック・フォー” として素晴らしい成功を成し遂げました。アランは60年代~70年代にかけて、ステイタス・クォーのサウンドと大きな成功にとって欠くことのできない存在でした。ここ数年、僕らが疎遠になっていたことは周知の事実ですが、初期の頃の懐かしい思い出を忘れることはありません。奥さんのデイルとアランのご家族にお悔やみを申し上げます」

安らかなる眠りをお祈りいたします。
Pictures of Matchstick Men (Stereo Version)
Status Quo - Rockin' All Over The World
(Live Aid 1985)
商品情報
Status Quo
『Perfect Remedy』
(Deluxe)

3CDs(2020/3/13)輸入盤
商品情報
Status Quo
『Rock 'Til You Drop』
(Deluxe)

3CDs(2020/3/13)輸入盤
商品情報
Status Quo
『Thirsty Work』
(Deluxe)

2CDs(2020/3/13)輸入盤
この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

CROSSBEAT Presents ブリティッシュ・ビート

1,980円

ブルース・ロック・アンソロジー[ブリティッシュ編]

2,970円
THE DIG Presents ブルース・ロック

THE DIG Presents ブルース・ロック

1,650円
ディスク・コレクション ブルース・ロック

ディスク・コレクション ブルース・ロック

1,980円

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

ページトップ