ミッドナイト・オイル、COP26へのメッセージを込めた新曲「ライジング・シーズ」発表!

ミッドナイト・オイルと言えば長身+スキンヘッドのヴォーカル:ピーター・ギャレットの印象が強烈ですが、彼は2000年代に入って政治家として活動。しかし政界からの引退後バンドは再結成して昨年17年ぶりのシングルとアルバムをリリース(2020年8月7日MLCニュース)。今回、間も無く発売になるというアルバムから新曲をリリースしました。さすが元環境大臣!、という内容の楽曲です。
Midnight Oil - Rising Seas (Official Video)

〈以下メイカー・インフォメーションより〉

ミッドナイト・オイル、COP26へのメッセージを込めた新曲「ライジング・シーズ」発表! 

オーストラリアを代表するロック・バンド、ミッドナイト・オイルが、10月31日から英グラスゴーで開催される第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)に合わせて、地球温暖化対策への直接的なメッセージを込めたニュー・シングル「ライジング・シーズ」を発表した。ビデオには最近の気候変動、地球温暖化問題に関する映像や、ミッドナイト・オイルのダイナミックなパフォーマンスがフィーチャーされている。 

この曲は、ミッドナイト・オイルの来るべき新作スタジオ・アルバムからの第1弾シングルでもある。昨年惜しくも急逝したベーシストのボーンズ・ヒルマンとともにコロナ禍前に録音された新作は、元々今月初めにリリースされる予定だったが、ライヴ・ツアーを伴うことのできる来年初頭に延期になった。しかし、特に重要な意味を持つこの1曲に関しては、グラスゴーで開催される重要なサミットの前夜にリリースすることを決断。ギタリスト兼ソングライターのジム・モギニーはこう説明する。「気候変動の危機は本当に切迫している。だからもうこれ以上待たずに公開することにしたんだ」

オーストラリアの元環境大臣でもあったフロントマン、ピーター・ギャレットはこう語った。 

「この存亡の危機について、誰もが自分なりのやり方で声を上げることを勧める。オーストラリアが文字通り燃えている間も首相は無関心だ。スコット・モリソン(首相)は2050年までに二酸化炭素排出量をゼロにするという目標にやっと渋々同意したかもしれないが、それでも全く足りない。これ以上石炭やガスを使うのをやめて、2030年までに二酸化炭素汚染を2010年のレベルの少なくとも65%までカットするという明確な計画が早急に必要だ。他の国は、僕たちの未来が再生可能エネルギーがすべてだと分かっている。そこにこそ雇用が存在するし、僕たちが気候の大災害を回避するたった1つの方法なんだ。僕たちにはみな、各国のリーダーに対して、二酸化炭素汚染への対応にもっと取り組む必要があることを分からせる権利がある。そしてそれは今すぐ始めなければならないことなんだ」

「ライジング・シーズ」の意訳はこちら

商品詳細
Midnight Oil
「Rising Seas」


Amazon Music・MP3(2021/10/29)¥250

ミッドナイト・オイルは1972年、シドニーで結成、1978年のアルバム『Midnight Oil』でデビュー。当初はサーフ・パンク色が強かったものの、フロントマンのピーター・ギャレットの人種問題や環境問題を基にした社会的なメッセージを込めた歌詞と骨太のロック・サウンドにより、地元オーストラリアはもとより、世界各地で絶大な支持を得て一時代を築いたオーストラリアを代表する国民的ロック・バンドといえる。 

活動時の逸話には事欠かず、早くから核兵器撲滅を訴え1983年のアルバム『Red Sails in the Sunset』は日本でレコーディングされ(この頃から政治的なメッセージがより顕著になっていく)、1985年のEP『Species Deceases』は広島/長崎の惨事から40年目に敢えて発表されている。代表作は1987年の6枚目のバンド史上最大のヒット・アルバム『Diesel & Dust』。先住民から奪った土地の返還を訴える「Beds Are Burning」が全世界で大ヒット。アルバムはオーストラリアでは6週連続NO.1獲得、全米でも最高位21位を記録した。 

Midnight Oil - Beds Are Burning

1990年には米エクソン社がタンカー事故で海洋に石油を流出した事件を受けて、ニューヨークのエクソン社前にトラックで乗り付けゲリラ・ライヴを行ない、世界中の新聞一面で取り上げられたことも広く知られている。2000年のシドニー・オリンピック閉会式でのパフォーマンス時には “Sorry” と書かれた衣装を着て登場。19~20世紀にかけてアボリジニの子供を親元から略奪する政策が行なわれていたことを風化させないための喚起であった。 

2002年にピーター・ギャレットがオーストラリア政界入り(環境大臣まで上りつめた)にともないバンドは一度解散したが、2016年に再結成がアナウンスされ、2017年にワールドツアーをスタート。2020年には、オーストラリアの先住民とのコラボレーションをテーマにした17年ぶりとなる新曲「Gadigal Land(ガディガル・ランド)」とミニ・アルバム『The Makarrata Project(ザ・マカラータ・プロジェクト)』を発表。「Gadigal Land」はAPRA(豪著作権団体)のソング・オブ・ザ・イヤーを受賞。『The Makarrata Project(ザ・マカラータ・プロジェクト)』はチャートの首位を獲得し、オーストラリアのグラミー賞ともいえるARIA賞に5部門ノミネートされた。一連の収益の一部は、先住民との和解を進める組織に寄付される。 

商品詳細
Midnight Oil 
『The Makarrata Project』


Amazon Music・MP3(2020/10/30)¥1,500
CD(2020/11/6)輸入盤
商品詳細
ミッドナイト・オイル 
『Diesel & Dust』


Amazon Music・MP3(1987/8/2)¥1,800
CD(1988/1/26)輸入盤
商品詳細
ミッドナイト・オイル 
『Essential Oils』


Amazon Music・MP3 (2013/4/30)¥2,700
CD (2013/4/30)輸入盤
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