英テクノ・バンド、808ステイトのアンディ・バーカーが53歳で死去

アシッド・ハウスのパイオニア、808ステイト（808 State）のベーシスト／キーボーディストだったアンディ・バーカー（Andy Barker）が11月6日、故郷マンチェスターにて53歳で亡くなりました。

バンドがSNSで訃報を伝えており、短い闘病生活の末に亡くなったそうですが、死因は発表されていません。

バーカーは14歳で音楽作りを始め、当初はヒップホップにインスパイアされていましたが、2年後にハウス・ミュージックに転向しました。808ステイトは、1987年にグラハム・マッセイとマーティン・プライス、ジェラルド・シンプソンが結成したバンドで、1988年にデビュー・アルバム『Newbuild』をリリースするも、ジェラルド・シンプソン（後のア・ガイ・コールド・ジェラルド）が脱退し、1989年にバーカーとダレン・パーティングトンが加入しました。バンドが同年発表したセカンド・アルバム『Ninety』には、シングル「Pacific State」がフィーチャーされ、同曲は当時のUKシングル・チャートで第10位を記録しました。

続いて1991年に発表したスタジオ・アルバム『ex:el』には、ソロ・デビュー前のビョークや、ニュー・オーダーのバーナード・サムナーがゲスト参加し、このアルバムは当時のUKアルバム・チャートで2週連続第4位を獲得、シングル・カットされた「Cubik」と「In Yer Face」がUKシングル・チャートのトップ10入りを果たしました。

バンドは、バーカーが参加した1989年から2019年までに6枚のスタジオ・アルバムを発表し、パーカーはソングライター／プロデューサーとしてもクレジットされています。

なお、808ステイトは、マーティン・プライスが1992年に、ダレン・パーティングトンが2015年に脱退し、バーカーの死去により、現在はグラハム・マッセイが唯一のメンバーになりました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。