60年代を代表する米シンガー／ソングライター、マーゴ・ガーヤンが84歳で死去

ニューヨークで生まれ育ったガーヤンは、6歳の頃からピアノを習い、ボストン大学でクラシック／ジャズ・ピアノを学んだ後、1958年にソングライターとしてデビューしました。
同年、ジャズ・シンガーのクリス・コナーがガーヤンの曲「Moon Ride」をレコーディングし、60年代にはハリー・べラフォンテが彼女の曲「I’m on My Way to Saturday」を歌い、ジャズ・トランペッターのディジー・ガレスピーが彼女の「This Lovely Feeling」を演奏したことで知名度を上げました。

1968年にはデビュー・アルバム『Take a Picture』をリリースし、収録曲「Sunday Morning」はスパンキー＆アワ・ギャング（Spanky and Our Gang）のカヴァー・ヴァージョン「Sunday Mornin’」が有名になり、また収録曲「Think of Rain」も多くのアーティストによってカヴァーされ、同アルバムは高い評価を得ましたが、ガーヤンはアルバムのツアーやライヴに興味がなく、リリース後に音楽業界から引退してしまいました。

それから30年後、ロンドンの音楽グループ、セイント・エティエンヌがガーヤンの「I Don’t Intend to Spend Christmas Without You」をカヴァーしたことで再び彼女の音楽に注目が集まり、アルバム「Take a Picture」が2000年にアメリカ、ヨーロッパ、日本でリイシューされたほか、2001年にはコレクション・アルバム『27 Demos』がリリースされました。

そして2007年、ガーヤンはブッシュ大統領2003年の一般教書演説をヒントにした新シングル「16 Words」を40年ぶりにリリースし、2009年には彼女のピアノ曲を収録したアルバム『The Chopstick Variations』がリリースされていました。

上でピックアップしたセイント・エティエンヌ、ティム・バージェス（ザ・シャーラタンズ）の他にも多くのアーティストが追悼ツイートを公開しています（brooklynvegan.com）。

安らかなる眠りをお祈りいたします。