米ミュージカル界の巨匠、スティーヴン・ソンドハイムが91歳で死去

トニー賞やグラミー賞を何度も受賞し、米ミュージカル界において最も影響力のあった作詞・作曲家の一人、スティーヴン・ソンドハイム（Stephen Sondheim）が11月26日、コネチカット州ロックスベリーの自宅にて91歳で死去しました。彼の弁護士が訃報を伝えていますが、死因は発表されていません。

ソンドハイムはわずか2か月前、米TV番組『The Late Show With Stephen Colbert』で、新たなミュージカル「Square One」に取り掛かっていると語ったばかりでした。

ニューヨークで生まれ育ったソンドハイムは、10代の頃から劇作家のオスカー・ハマースタイン2世に師事し、大学を卒業した後、ミュージカル『West Side Story（ウェスト・サイド・ストーリー）』と『Gypsy』の作詞家としてキャリアをスタートさせました。

1970年～1981年にかけて、演劇プロデューサー／演出家のハロルド・プリンスとコラボしたソンドハイムは、『Company』『Follies』『Sweeney Todd』『Merrily We Roll Along』などの作詞作曲で成功を収め、80年代と90年代には、舞台監督／脚本家のジェイムズ・ラパインと『Sunday in the Park With George』（邦題『ジョージの恋人』）や『Into the Woods』などを手掛けました。

中でも、1957年以来732回上演された『ウェスト・サイド・ストーリー』では、米・演劇界で最も権威あるトニー賞を受賞し、『ジョージの恋人』では、1985年にピューリッツァー賞を受賞。それ以外にも、グラミー賞8回、アカデミー賞を1回受賞するなど数々の大賞に輝き、トニー賞では、作曲家として最多受賞回数の8回を記録しました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。