スライ＆ロビーのベーシスト、ロビー・シェイクスピアが68歳で死去

ジャマイカ人ベーシスト／レコード・プロデューサーのシェイクスピアは、ジャマイカのイースト・キングストンで生まれ育ち、子供時代にギターを習得した後、伝説的レゲエ・ベーシストのアストン・バレットに師事しました。

チャンネル・ワン・スタジオのハウスバンド、レヴォリューショナリーズで演奏していた時にドラマーのスライ・ダンバーと出会い、70年代半ばにスライ＆ロビーを結成した二人は、独自レーベルのタクシー・レコード（Taxi Records）を設立し、1981年の『Sly & Robbie Present Taxi』から2014年の『Dubrising』に至るまで、数多くのレコードをリリースしました。

また、キャリアを通じてスタジオ・ミュージシャンとしても活躍した二人は、レゲエ・バンドのカルチャーや、ジャマイカ人歌手のグレゴリー・アイザックスのアルバムで演奏したほか、グレース・ジョーンズやジョー・コッカー、ピーター・トッシュ、セルジュ・ゲンズブール、ミック・ジャガー、カーリー・サイモン、スティング、オノ・ヨーコ、ジャクソン・ブラウンらのアルバムにも参加し、ボブ・ディランのアルバムでは、『Infidels』『Empire Burlesque』『Down in the Groove』で演奏していました。

なお、ボブ・ディラン1983年のアルバム『Infidels』は、ニューヨークのパワー・ステーションでレコーディング・セッションが行なわれ、ドキュメンタリー映画の兄弟作家チーム、メイスルズ兄弟が映像で記録していました。それらの映像はこれまで正式に公開されたことはありませんでしたが、そのうちの1曲「Don’t Fall Apart on Me Tonight」のレストア版ビデオが今年9月にオフィシャル・ビデオとして公開され、ディランのほか、スライ＆ロビー、マーク・ノップラー、ミック・テイラー、アラン・クラークらがフィーチャーされています。