米ソウル/R&Bシンガーのジョー・サイモンが85歳で死去

Joe Simon『The Power Of Joe Simon +』
商品情報 Amazon Music・MP3(2013/1/2)¥1,500
60~70年代にソウル/R&Bシンガーとして活躍し、後に牧師とゴスペル・シンガーになったジョー・サイモン(Joe Simon)が12月13日、85歳で死去しました。
パワフルで独特な声の持ち主だったサイモンは、1964年から1981年にかけて、およそ50曲が全米シングル・チャートに入り、そのうちの3曲「The Chokin’ Kind」(1969年)、「Power of Love」(1972年)、「Get Down, Get Down(Get on the Floor)」(1975年)が、R&Bチャートで第1位を記録しました。

米ルイジアナ州のシムズポートで生まれたサイモンは、父親のバプテスト教会で歌い始め、50年代後半に家族でカリフォルニア州リッチモンドに引っ越し、本格的にヴォーカリストとしてのキャリアをスタートさせました。

1964年のシングル「My Adorable One」をはじめ、多くの曲がR&Bチャートやポップ・チャートに入り、1969年のNo.1ヒット曲「The Chokin’ Kind」では、グラミー賞の「最優秀男性R&Bパフォーマンス賞」を受賞しました。

70年代からは、ソングライター/プロデューサーのケニー・ギャンブルとレオン・ハフとチームを組み、1971年の「Drowning in the Sea of Love」がR&Bチャートの第3位を記録し、1972年の「Power of Love」と1975年の「Get Down, Get Down(Get on the Floor)」が、同チャートの第1位に輝きました。
また1973年には、アクション・コメディ映画『Cleopatra Jones』のテーマ曲「Theme from Cleopatra Jones」で、ヴォーカルとプロデュースも手掛けています。

その後、自身の人生と音楽を信仰にささげたサイモンは、80年代までに牧師とゴスペル・シンガーになり、十分な教育やサービスを受けられない若者を支援する「ビショップ・ジョー・サイモン・ミニストリーズ(Bishop Joe Simon Ministries)」を立ち上げ、イリノイ州で伝道者として活動し始めました。

また、1983年と90年代後半には、2枚のゴスペル・アルバム『Lay My Burden Down』と『This Story Must Be Told』をリリースし、最近では2016年に新シングル「Lord They Said I Wasn’t Gonna Be Nothin’」をリリースしたほか、同年にはサイモンの生涯を描いたドキュメンタリー『Looking Back With Joe Simon』も公開されていました。

なお、サイモンは1999年、リズム&ブルース財団から功績が認められ、「パイオニア・アワード」を受賞しています。
 
安らかなる眠りをお祈りいたします。
Joe Simon Power of Love on Soul Train
Grammy Winner Joe Simon Speaks Out About His Legendary Career
Looking Back With Joe Simon, From The Chicken Coop To Top Of The Charts
商品詳細
ジョー・サイモン
『Easy to Love / Bad Case of Love』


Amazon Music・MP3(2013/1/2)¥1,500
CD(2000/5/16)輸入盤
商品詳細
ジョー・サイモン
『Love Vibrations / Happy Birthday』


Amazon Music・MP3(2013/1/2)¥1,500
CD(2000/7/11)輸入盤
この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

歌と映像で読み解くブラック・ライヴズ・マター

歌と映像で読み解くブラック・ライヴズ・マター

2,200円

ディスク・コレクション グルーヴィ・ソウル

1,980円
スウィート・ソウル・ミュージック──リズム・アンド・ブルースと南部の自由への夢

スウィート・ソウル・ミュージック──リズム・アンド・ブルースと南部の自由への夢

3,520円
スタックス・レコード物語 Soulsville U.S.A.

スタックス・レコード物語 Soulsville U.S.A.

3,520円

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

ページトップ