ブロンスキ・ビートのキーボーディスト、スティーヴ・ブロンスキが61歳で死去

英シンセ・ポップ・トリオ、ブロンスキ・ビート(Bronski Beat)の共同創設者でキーボーディストだったスティーヴ・ブロンスキ(Steve Bronski)が、61歳で亡くなりました。

英BBCなどが12月9日付けで訃報を伝えていますが、はっきりした死亡日や亡くなった場所、死因は発表されていません。
スコットランドのグラスゴーで生まれたスティーヴ・ブロンスキ(本名スティーヴ・フォレスト)は、LGBTQの活動家としても知られ、若い頃からゲイであることを公言していました。

ブロンスキ・ビートは、1983年にブロンスキとジミー・ソマーヴィル、ラリー・スタインバチェクがロンドンで結成したバンドで、当時3人はロンドン・ブリクストンのアパートで共同生活を送っていました。

3人は、ゲイであることがキャリアに悪影響を及ぼす可能性があった時代からカミングアウトし、彼らの楽曲には、ゲイ・コミュニティに対する重要な問題点を扱ったものもありました。

ゲイの若者をテーマにした1984年のデビュー・シングル「Smalltown Boy」は、UKチャートで第3位を記録したほか、他国でもトップ10入りを果たす大ヒットになり、また同年のデビュー・アルバム『The Age of Consent』から、シングル「Why」もUKチャートの第10位を記録し、この曲も反同性愛者の感情に影響を与えましたが、アメリカでチャート入りを果たしたオリジナル曲は、「Smalltown Boy」のみとなりました。

その後、1985年にフロントマンのソマーヴィルが脱退したものの、ブロンスキとスタインバチェクはバンド活動を続け、2017年には22年ぶりのアルバム『The Age of Reason』がリリースされましたが、同年にスタインバチェクがガンで他界したため、同アルバムに参加したオリジナル・メンバーはブロンスキ一人でした。

ブロンスキの訃報を受け、元メンバーのソマーヴィルが追悼コメントを発表しています。
「スティーヴ・ブロンスキの訃報を聞き、悲しみに堪えません。彼は才能ある、非常にメロディックな人でした。彼と一緒に取り組んだ1曲が僕らの人生を変え、多くの人々の人生に影響を与えました。彼との曲作りは楽しく、エキサイティングな時間でした。スティーヴに感謝しています。ジミー」

安らかなる眠りをお祈りいたします。
Bronski Beat - Smalltown Boy ORIGINAL VIDEO
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