ブラッド・スウェット&ティアーズの創設メンバー、ディック・ハリガンが78歳で死去

米ジャズ/ブラス・ロック・バンド、ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ(Blood, Sweat & Tears)の創設メンバーで、作曲家/マルチプレイヤーだったディック・ハリガン(Dick Halligan)が1月18日、イタリアのローマにて78歳で死去しました。
娘のシェイナが『PEOPLE』誌に語ったところによると、ハリガンは自然死だったそうです。
娘のシェイナが『PEOPLE』誌に語ったところによると、ハリガンは自然死だったそうです。

ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ『子供は人類の父である』(Columbia:1968年)

ニューヨーク州のグレン・フォールズで育ったハリガンは、若い頃からバンド・リーダーのスタン・ケントンやトミー・ドーシー、グレン・ミラーらによるビッグ・バンドのサウンドにインスパイアされ、マンハッタンの音楽学校を卒業した後、1967年にサックス奏者のフレッド・リプシウスから誘われ、ブラッド・スウェット&ティアーズ(BT&S)に加入しました。
BT&Sの創設メンバーには、バンド・リーダーのアル・クーパー、ハリガンとリプシウス、ジェリー・ワイス、ランディ・ブレッカー、スティーヴ・カッツ、ジム・フィールダー、ボビー・コロンビーら8人が顔を揃え、ハリガンはバンドのデビュー・アルバム『Child Is Father to the Man』ではトロンボーンを担当していましたが、その後アル・クーパーが脱退し、1968年のセカンド・アルバム『Blood, Sweat & Tears』(邦題『血と汗と涙』)では、トロンボーンのほか、オルガン、ピアノ、フルート、ヴォーカルも担当していました。
このセカンド・アルバムは、当時のビルボード・チャートで7週にわたり第1位を記録、北米で400万枚を売り上げ、プラチナ認定されたアルバムは、1970年のグラミー賞「最優秀アルバム賞」を受賞しました。また、ハリガンがアレンジしたオープニング曲「Variations On a Theme by Eric Satie」が、グラミー賞「最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞」を受賞したほか、全米チャートの第2位を記録した収録曲「You’ve Made Me So Very Happy」は、バンド最大のヒット曲の一つになりました。
BS&Tは1969年のウッドストックにも出演し、ハリガンはバンドが1971年にリリースした4作目のアルバム『Blood, Sweat & Tears 4』で3曲を共作した後に脱退しましたが、70年代から80年代には多くの映画で作曲と編曲を手掛け、1978年の映画『Go Tell the Spartans(戦場)』や1979年の『A Force of One(フォース・オブ・ワン)』、1980年の『The Octagon(オクタゴン)』、1981年の『Cheaper to Keep Her』(日本未公開)、1984年の『Fear City(処刑都市)』などを担当していました。
2006年には、ジャズや室内楽を含め、様々な音楽の作曲家/パフォーマーとして活躍し、2011年と2012年には、自伝的ワンマンショー「Musical Being」を行なっていました。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
BT&Sの創設メンバーには、バンド・リーダーのアル・クーパー、ハリガンとリプシウス、ジェリー・ワイス、ランディ・ブレッカー、スティーヴ・カッツ、ジム・フィールダー、ボビー・コロンビーら8人が顔を揃え、ハリガンはバンドのデビュー・アルバム『Child Is Father to the Man』ではトロンボーンを担当していましたが、その後アル・クーパーが脱退し、1968年のセカンド・アルバム『Blood, Sweat & Tears』(邦題『血と汗と涙』)では、トロンボーンのほか、オルガン、ピアノ、フルート、ヴォーカルも担当していました。
このセカンド・アルバムは、当時のビルボード・チャートで7週にわたり第1位を記録、北米で400万枚を売り上げ、プラチナ認定されたアルバムは、1970年のグラミー賞「最優秀アルバム賞」を受賞しました。また、ハリガンがアレンジしたオープニング曲「Variations On a Theme by Eric Satie」が、グラミー賞「最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞」を受賞したほか、全米チャートの第2位を記録した収録曲「You’ve Made Me So Very Happy」は、バンド最大のヒット曲の一つになりました。
BS&Tは1969年のウッドストックにも出演し、ハリガンはバンドが1971年にリリースした4作目のアルバム『Blood, Sweat & Tears 4』で3曲を共作した後に脱退しましたが、70年代から80年代には多くの映画で作曲と編曲を手掛け、1978年の映画『Go Tell the Spartans(戦場)』や1979年の『A Force of One(フォース・オブ・ワン)』、1980年の『The Octagon(オクタゴン)』、1981年の『Cheaper to Keep Her』(日本未公開)、1984年の『Fear City(処刑都市)』などを担当していました。
2006年には、ジャズや室内楽を含め、様々な音楽の作曲家/パフォーマーとして活躍し、2011年と2012年には、自伝的ワンマンショー「Musical Being」を行なっていました。
安らかなる眠りをお祈りいたします。



商品詳細
Blood Sweat & Tears
『血と汗と涙』
・Amazon Music・MP3(1968/12/11)¥1,800[Expanded Edition]
・CD(2013/3/6)¥1,684
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Blood, Sweat & Tears
『The Best Of Blood, Sweat & Tears : What Goes Up!』
Amazon Music・MP3(1995/11/7)¥2,700
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