UKパンク・バンド、ザ・メンバーズのニッキー・テスコが66歳で死去

ザ・メンバーズ、1982年のアルバム『Uprhythm, Downbeat』。右端がニッキー・テスコ

1979年のヒット曲「The Sound of the Suburbs」で知られる英パンク・バンド、ザ・メンバーズ(The Members)のフロントマンだったニッキー・テスコ(Nicky Tesco)が2月26日、66歳で死去しました。

テスコのフェイスブックで訃報が伝えられていますが、死因は発表されていません。

ザ・メンバーズは1976年、ニッキー・テスコを中心に英サリー州のカンバーリーで結成され、オリジナル・ラインナップには、ゲイリー・ベイカー(g)、スティーヴ・モーリー(b)、クライヴ・パーカー(ds)が参加していましたが、その後何度もメンバー・チェンジを繰り返しました。

1979年のデビュー・アルバム『At The Chelsea Nightclub』から、テスコが共作したシングル「The Sound of the Suburbs」が大ヒットし、同曲はニュー・ウェイヴ時代を代表する不朽のアンセムの一つとなりました。続いてバンドは、1980年と82年にも2枚のアルバムをリリースしましたが、テスコが1983年に脱退し、バンドは解散しました。
The Sound of the Suburbs - The Members . Original 7" Mix
The Members - Radio 1982
その後、俳優の道へ進んだテスコは、1989年の映画『Cha Cha Cha』や2015年の『Amar Akbar & Tony』など4本の映画に出演し、映画の音楽も作曲していました。また、後に音楽ジャーナリストとしても活動し、業界誌『Music Week』に記事を提供していました。

一方、ザ・メンバーズは2008年にテスコ不在のまま再結成し、最近では2021年にアルバム『Bedsitland』をリリースしています。

テスコの訃報を受け、ラフ・トレードや、音楽ライターのデヴィッド・クアンティック、音楽ジャーナリストのピート・パフィデスらが追悼メッセージを発表しています。
 

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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ザ・メンバーズ
『At The Chelsea Nightclub』


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