60年代初期のティーン・アイドル、歌手で俳優のボビー・ライデルが79歳で死去

Bobby Rydell『We Got Love』(Cameo:1959)
 

1959年から60年代半ばにかけてヒット曲を連発し、ティーンのアイドルとして活躍した米シンガー/俳優のボビー・ライデル(Bobby Rydell)が4月5日、フィラデルフィアの病院にて、肺炎の合併症により79歳で死去しました。
ライデルは1942年にフィラデルフィアで生まれ、当初はドラマーとして音楽キャリアをスタートさせ、1950年のタレント・コンテストで優勝した後、ポール・ホワイトマンのTV番組『Teen Club』に出演していました。

その後、カメオ・レコードと契約したライデルは、1959年のデビュー・シングル「Kissin’ Time」が全米チャートの20位にラインクインし、続いて「We Got Love」が6位を記録、この曲を収録した同名のデビュー・アルバムが100万枚を売り上げ、ゴールド・ディスクに認定されました。翌1960年のシングル「Wild One」もミリオン・セラーとなり、同年の「Swingin’ School」と「Volare」、そして1962年の「The Cha-Cha-Cha」、1964年の「Forget Him」も、ビルボードHot 100チャートのトップ10入りを果たしました。

しかしながら、1964年にキャピトル・レコードに移籍した後、ビートルズをはじめとするブリティッシュ・インヴェイジョンによりライデルの人気に陰りが出はじめ、ヒット曲には恵まれなくなりました。この頃から、ライデルは『The Red Skelton Show』や『The Danny Thomas Show』をはじめとする多くのTV番組に出演するようになり、また1963年のミュージカル映画『Bye Bye Birdie』では、ディック・ヴァン・ダイクやアン=マーグレットらと主役を務めていました。

その後、1968年にリプリーズ・レコードと長期契約を結び、70年代~80年代にかけてラスヴェガスのナイトクラブに出演し、1985年からは、元ティーン・アイドルのフランキー・アヴァロンとファビアン・フォルテと共に、ザ・ゴールデン・ボーイズとして亡くなるまでツアーを行なっていました。

なお、1971年のミュージカル及び1978年の映画『グリース』に出てくるライデル高校は、彼に因んで名づけられたそうです。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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