ロバータ・フラックのゴッドサン、R&Bミュージシャンのバーナード・ライトが58歳で死去

Bernard Wright『'Nard』(GRP:1981)
 

R&Bシンガー/キーボーディストのバーナード・ライト(Bernard Wright)が5月19日、テキサス州ダラスで交通事故により死去しました。享年58。

1985年のヒット曲「Who Do You Love」で知られたライトは、伝説的R&Bシンガーのロバータ・フラックがゴッドマザーで(代母。フラックはライトの洗礼に立ち会ったことからそう呼ばれる)、彼女の音楽ディレクターも務めていました。ライトの訃報は、在籍していたファンク・トリオ「ザ・ジャマイカ・ボーイズ」のウィリアム・“スペースマン”・パターソンが発表しています。

「バーナード・ライトの家族を代表し、彼が昨日いと高き神のもとへ召されたことをお知らせします。長年にわたり、彼をサポートして下さった皆様に感謝すると共に、ご家族のプライヴァシーを尊重して頂ければ幸いです」
ライトは、1963年にニューヨーク州クイーンズのジャマイカ地区で生まれ、天才児だったライトは、13歳の時にジャズ・ドラマーのレニー・ホワイトからツアーに誘われ、16歳でジャズ・トランペット奏者のトム・ブラウンと共演していました。

その後、1981年にGRPレコードと契約したライトは、同年デビュー・アルバム『’Nard』を発表し、ライトがキーボード、シンセサイザー、ピアノ、メロディカ、ヴォーカルを担当した同作は、全米トップ・ジャズ・アルバム・チャートの7位を記録しました。同作の収録曲は、90年代にLL・クール・Jや、ドクター・ドレ、アイス・キューブ、スヌープ・ドッグらがサンプリングし、2001年に再リリースされています。

続いて1983年にアルバム『Funky Beat』、1985年に『Mr. Wright』を発表し、サード・アルバム『Mr. Wright』のファースト・シングル「Who Do You Love」が、ビルボードR&Bチャートの6位を記録する大ヒットになりました。

1990年にはゴスペル・アルバム『Fresh Hymns』を発表し、2000年に結成したアルフレッド・エリアスとデーモン・バンクスとのトリオから、アルバム『Back To Our Roots』もリリースしていました。

また、キャメオやボビー・ブラウン、マーカス・ミラー、マイルス・デイヴィスらのレコーディングにも参加していたライトは、後年テキサスに移住し、定期的にパフォーマンスを行ないつつ、若いアーティストの指導を行っていました。

ゴッドマザーのロバータ・フラックは次のようにツイートしています。
「私のゴッドサンで元音楽ディレクターのバーナード・ライトが昨夜、急逝しました。私は彼のことを愛し、彼の才能を深く信じていました。彼の急逝に心を痛めています」

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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