マイクロディズニー／ファティマ・マンションズのフロントマン、キャサール・コフランが61歳で死去

アイルランドのコークで生まれたコフランは、1980年にギタリストのショーン・オヘイガンとマイクロディズニーを結成し、二人は1983年にロンドンに移住しました。その後、5人編成になったバンドは、1984年から1988年までに5枚のアルバムを発表し、中でも1985年のアルバム『The Clock Comes Down The Stairs』がUKインディ・チャートで第1位に輝き、1987年のシングル「Town to Town」もアイルランドのチャートでヒットしましたが、バンドは1988年に解散しました。

続いてコフランは、同年ファティマ・マンションズを結成し、1989年のデビュー・アルバム『Against Nature』から、1994年の『Lost in the Former West』に至るまで６枚のアルバムを発表。その大半が、UKインディ・チャートで成功したほか、1992年にカヴァーしたブライアン・アダムスの「（Everything I Do）I Do It for You」が、UKシングル・チャートのトップ10入りを果たしました。

また1992年には、U2のヨーロッパ・ツアー「Zoo TV」で前座も務めましたが、メンバーとの対立やヴァージン・レコードとの契約問題により、バンドは1995年に解散しました。

その後ソロに転向したコフランは、1996年の『Grand Necropolitan』から2021年の『Song of Co-Aklan』まで6枚のソロ・アルバムを発表、後者のラスト・アルバムには、ショーン・オヘイガンをはじめとする多くのミュージシャンが参加していました。

また最近では、アイルランド人プロデューサー／ミュージシャンのジャックナイフ・リーとエレクトロ・ポップ・デュオのテレフィス（Telefis）を結成し、今年3月にデジタル・アルバム『A hAon』をリリースしたばかりでした。

安らかなる眠りをお祈りいたします。